フォーミュラE第5戦でルーカス・ディ・グラッシが2位表彰台を獲得
◆フォーミュラE開催50戦目。ディ・グラッシが通算29回目の表彰台を獲得
◆ダニエル・アプトは素晴らしい追い上げを見せて4位フィニッシュ
◆アウディカスタマーチーム、エンビジョン・ヴァージン・レーシングも3位と6位に入る
2019年3月10日、香港:電気自動車のレースシリーズ、FIAフォーミュラE選手権の第5戦が香港で開催されました。フォーミュラEが初開催されてから50戦目となる節目のレースで、アウディスポーツ・アプト・シェフラーのルーカス・ディ・グラッシは、つねに冷静にレースを展開して2位でチェッカーを受けました。
チームメイトのダニエル・アプトは、予選12番手から見事な巻き返しをみせて4位でフィニッシュしました。参戦している4台すべてのアウディe-tron FE05が、このレースで6位以内に入りました。
電気自動車のレースシリーズにとって“メモリアルイベント”となる第5戦は、変わりやすい天気のため、極めて困難なコンディションとなりました。スタート時はコースがまだ湿っている状態で、徐々に乾いていくなかでレースが開催されました。セーフティカーは合計3回導入され、レース序盤にはクラッシュによる短時間の赤旗中断も行われました。
ディ・グラッシは、今回のレースでも状況を非つねに冷静に判断し、予選では力強いパフォーマンスを見せました。予選の第1グループは、数多くのマシンにハイドロプレーニングが発生するという最悪のコンディションのなかで行われましたが、ディ・グラッシは唯一トップ6で争われるスーパーポールに進出しました。
5番グリッドからレースをスタートしたディ・グラッシは、序盤にポジションをふたつ落としてしまいます。しかし、ファイティングスピリット溢れる走りで、2番手まで順位を上げてフィニッシュしました。その結果、ディ・グラッシは、ドライバーズランキングで総合3位に浮上しています。
ディ・グラッシは、次のようにコメントしています。「今日は頭を使って走る必要がありました。このような状況でオーバーテイクすれば、必ず問題が起こって、リタイアするかペナルティを受けるリスクがあります」
「そのため、冷静さを保ったことが良い結果に繋がりました。フォーミュラEで通算29回目の表彰台を獲得することができて誇りに思いますが、それだけではありません。このレースシリーズが開催されたということ自体が素晴らしいことだと思います。私にとって、今日のレースは最高の瞬間となりました」