無線ですぐさま「スローダウン」の指示が飛んだが時すでに遅く、ターン5でその右フロントホイールが脱走し、まさかの2戦連続ホイール脱落というホールデン・ファクトリーチームらしからぬ失態を犯してレースを終えることとなった。

 結局27周のレース1は、首位を快走しながらもまさかの“右側2輪交換”のリスクを取り、さらにマージンを広げたマクローリンが勝利。以下クルサード、ハイムガートナーの表彰台に続き、エレバスのエース、デビッド・レイノルズが4位、ティックフォードのチャズ・モスタート(フォード・マスタング)が5位、SVGの6位を挟んでニッサンのケリーが7位に入った。

 明けた日曜、45ラップ200kmでの勝負となったレース2も、DJR勢がフロントロウを独占。2番手スタートから主導権を握ったマクローリンがクルサードを従えて後続を大きく引き離すと、マクローリンは最後のストップで燃費セーブの作戦で上位浮上を果たしてきたパスカーレに抑えられ、クルサードとのポジションが逆転。

 無線で「スコッティ(マクローリンの愛称)は君にアタックする気はない」と伝えられたクルサードが今季初勝利を挙げ、2位のマクローリンとともに再びDJRがワン・ツーを達成。3位には前戦タスマニアでトップ10を快走しながら、トランスミッション支持ボルトが折れて涙を飲んでいたパスカーレが、VASCで自身初の表彰台を獲得した。

 そのポディウム背後にはウィル・デイビソン、モスタート、キャメロン・ウォーターズのマスタング勢がずらりと並び、今季は引き続きフォード勢がシリーズを席巻する流れを示唆するリザルトとなっている。

 続くVASCの第5戦は5月2~4日にオーストラリア大陸に戻り、昨季はシドニーで実施され、今季は西オーストラリアのバルバガロ・レースウェイでは初の試みとなる”パース・スーパーナイト”が待ち受ける。

R2では一度ポジションを失いながらも、ファビアン・クルサードが今季初勝利を飾っている
R1では右フロントのバーストに見舞われたWAUのジェームス・コートニーは、R2でトッド・ヘイゼルウッドをプッシングしてペナルティ。その後、再びのバーストと悪夢の週末に
ライバル勢に「ここ2戦のスピードは驚異」と言わしめたアントン・デ・パスカーレが自身初表彰台を獲得

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優羽ゆうは
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