モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第9戦リッチモンド
M.トゥルーエクス・Jr.が逃げ切り今季初勝利！
トヨタ勢3人目の“プレーオフ”確定
リッチモンドで金／土のナイトレースとしてカップ・シリーズとエクスフィニティ・シリーズが開催されました。カップ・シリーズではマーティン・トゥルーエクス・Jr.が自身キャリア初となるショートオーバルでの勝利を挙げ、今季初勝利で“プレーオフ”（年間チャンピオン決定戦）進出も確定。エクスフィニティ・シリーズでは接触やトラブルで“トヨタ スープラ”勢が苦戦する中、シリーズデビュー2戦目のライリー・ハーブストがトップ10フィニシュを果たしました。
第9戦 Toyota Owners 400
開催日：4月13日
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が逃げ切り今季初勝利！
トヨタ勢3人目の“プレーオフ”確定
4月13日（土）、米国東部バージニア州リッチモンドのリッチモンド・レースウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第9戦「Toyota Owners 400」が開催されました。
リッチモンドは1周0.75マイル（約1.2km）のショートオーバルで、年に2回カップ・シリーズ戦が開催され、そのうちの1戦は2013年よりトヨタがタイトルスポンサーを務めています。トヨタはここリッチモンドで好成績を残してきており、過去12勝。うち6勝をカイル・ブッシュ、3勝をデニー・ハムリンが挙げています。昨年は2戦共にカイル・ブッシュが制しており、カイル・ブッシュのリッチモンド3連勝なるかに注目が集まりました。
13日（土）午後7時46分、0.75マイルのショートオーバルを100周、100周、200周の3ステージ合計400周（300マイル：約480km）して競われる決勝レースがスタート。4番手、5番手グリッドからスタートを切ったカイル・ブッシュとマーティン・トゥルーエクス・Jr.が上位を争い、ステージ1はカイル・ブッシュが1位、トゥルーエクス・Jr.が3位でポイントを獲得しました。
ステージ2では、予選で2番手タイムをマークしながら車検で失格となり後方スタートを余儀なくされたエリック・ジョーンズがトップ10圏内へ浮上。首位を快走していたカイル・ブッシュはピットイン時にピットロードスピード違反のペナルティを受け首位争いから脱落してしまいました。
ステージ2は後半トゥルーエクス・Jr.がレースをリードしましたが、終盤に惜しくもかわされ2位。エリック・ジョーンズが8位。
ステージ3もトゥルーエクス・Jr.がトヨタ勢をリードし首位を争いました。その後方では、やはり予選後の車検失格で後方スタートから追い上げていたハムリンが、カイル・ブッシュと共にトップ10圏内へと浮上。エリック・ジョーンズはピット作業でタイムをロスし後退してしまいました。
残り80周を切ったあたりでこの日4度目の首位浮上を果たしたトゥルーエクス・Jr.は、一時は後続を大きく引き離したものの、レース終盤になるとライバルの激しい追撃を受けることとなりました。
残り20周を切ったあたりで、ライバル2台が猛追を見せ3台が1秒以内での三つ巴の首位争いに。しかし、トゥルーエクス・Jr.は巧みなライン取りでライバルを抑え続け、トップでチェッカー。今季初勝利を挙げました。トゥルーエクス・Jr.にとっては初のショートオーバルでの勝利となります。トヨタはこれで3連勝、今季9戦中6勝目を挙げました。
今大会、記念すべきカップ・シリーズ400戦目の出場となったハムリンが5位、カイル・ブッシュが8位で共にトップ10フィニッシュ。ドライバーズランキングでもカイル・ブッシュが首位を守っています。
トゥルーエクス・Jr.はこの勝利でハムリン、カイル・ブッシュに続きトヨタ勢3人目となる“プレーオフ”への進出をほぼ確実なものとしました。
次戦第10戦は4月28日（日）、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで行われます。
ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.：
「リッチモンドで勝つことが出来て最高の気分です。私はリッチモンドが大好きで、ここで戦うのをいつも楽しみにしています。何故勝てないのかいつも聞かれていたショートトラックでようやく勝てました。今夜の我々の“トヨタ カムリ”は最速ではありませんでしたが、これまで、最速の車両を持ちながらも何度も勝利を逃してきました。トヨタがタイトルスポンサーについている大会に“トヨタ カムリ”で勝てて最高です」
