「GP2シリーズ(現FIA-F2)、GP3シリーズ(現FIA-F3)時代に、メカクローム以外のテクニカルパートナーをなぜ一度も検討しなかったのか」と疑問を抱いている人に違いない。

 いずれのシリーズも現在はFIAの傘下となっているが、FIAはテクニカルパートナーの選択についてはプロモーターに一任しており、またその際の入札も義務づけていない。
 
 GP2が発足した2005年以来、プロモーターとメカクロームのパートナーシップは途切れることなく続いてきた。2010年以降はGP3にもエンジンを供給し続けている。

 年を重ねるごとに両者の関係は強固になり、かなり厳しい状況に陥ってもその結びつきの強さは変わっていないようだ。

 今シーズン、従来のGP3をベースとしたF3のニューマシンが登場した。初期トラブルはいくつか見られたものの、昨年のF2の新車と比較すれば、問題はかなり少ないと言える。

 ともかく今回は、いずれのトップチームもトラブルに見舞われていないことから、各チームの仕事ぶりも評価されている。すべてのチームがまったく同じトラブルに悩まされていた昨年のFIA-F2とは、状況はまったく異なっている。

 FIA-F3には異なる10チームから合計30台がエントリーしているが、30名のドライバーが全員同じ条件を保証されているということではない。現実的に、チームの作業が常に完璧であることはないため、結局“とばっちり”にあうのはいつも同じドライバーになる。

 サーキットレースでは技術的な問題が常にゲームの行方を左右すると言ってもいいかもしれない。エンジンやその周辺機器のサプライヤーに求められているのは、全員に等しく、堅実で、何より信頼性の高い製品を供給することであり、トラブルが起きても「仕方がない」とそう簡単に諦めることはできない。

 FIA-F2もFIA-F3も、今年のパドックの雰囲気は昨年と比べて穏やかだ。とはいえ、新しい技術パッケージが投入されるたびに、信頼性の面でリスクを負うことになるというのは納得がいかない。ワンメイクシリーズであれば、そのようなリスクは実際の戦いとは無縁であるべきだ。

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