これでターキントンは、ジェイソン・プラト、マット・ニール、アンディ・ローズに続く史上4人目のBTCC通算50勝達成ドライバーとなり、歴史に名を刻む勝利を飾った。

「まずこの週末に、バラスト満載のマシンとソフトタイヤでポールポジションを獲得できるなんて夢にも思っていなかった。トラック上でのマシンはとにかく重さとタイヤのムービングで苦しい状態だったが、それでも330i Mスポーツのハンドリングと戦闘力は非常に優れていた」と、マシンを称えた王者ターキントン。

「ラウンド4でのアンドリュー(・ジョーダン)のように、レース1で勝ってさらにバラストを積み、続けてレース2を獲るなんてそうそうできることじゃない。この2レースで勝ち、記念すべきキャリア50勝目を挙げられたのは、間違いなく僕のキャリアのハイライトだ。WSRのメンバー全員を誇りに思うよ」

 そして最終ヒートのレース3は、リバースポール発進のTradePriceCars.comアウディS3セダンBTCCをドライブするジェイク・ヒルが序盤のレースを引っ張るものの、3周目の1コーナー、オールドホールでニールのシビックが鮮やかな動きでアウディのインに飛び込み、首位浮上かと思われたそのとき、立ち上がりでリヤにヒットされたニールのマシンが激しくスピンし、あたり一面スモークが立ち込める事態に。

 この白煙で視界を奪われた後続では、ジェイソン・プラト(ボクスホール・アストラBTCC/Power Maxed Racing)、トム・イングラム(トヨタ・カローラBTCC/TOYOTA GB with SpeedWorksMotorsport)らがコースオフ。

 そのまま15周を走破したヒルのアウディがトップチェッカー。2位はWSRのトム・オリファント(BMW330i Mスポーツ)を抑えきったTeam Parker Racingのステファン・ジェリー(BMW125i Mスポーツ)が続き、ヒルがキャリア初勝利を挙げたかと思われたが、レース後のパドックではニールとの接触が審議となり、最終的にレースタイムに20秒加算のペナルティが下され大きく降格。10年以上のキャリアを持つジェリーがこちらもキャリア初勝利を手にしている。

 これでドライバーズランキングでは王者ターキントンが195ポイントで首位をキープ。2位に162ポイントでチームメイトのジョーダンが浮上、3位に148ポイントのBTCホンダ、クックが続き、チーム&マニュファクチャラーの両ランキングではWSRとBMWが首位に立っている。

 このままBTCC2019年シーズンは恒例のサマーブレイクに入り、後半戦は8月3〜4日のスネッタートンから再開となる。

旧ユーロテックの機材を使用するAmDも好調さを維持し、ロリー・ブッチャー(手前)が4-7-5位、サム・トルドフが5-5-3位を獲得
R2ではアンドリュー・ジョーダン(左)が2位に入り、WSR勢がワン・ツーを決めた
R3のリバースポールから出たジェイク・ヒルだが、自身初優勝をペナルティでフイにすることに
旧WSR車のBMW125iに乗るステファン・ジェリーが、うれしいBTCC初優勝を飾っている

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