その後もポジションを入れ替えるバトルが続くと、ダンプ路面にスリックという滑りやすい状況ながら、30周目にはウォーターズがクルサードを捉えて再び首位を奪還。しかしここでいち早く動いたのはSVGとRBRA陣営で、より雨が強まると判断したトリプルエイトはこの周に急遽SVGをピットへと呼び戻し、ウエットタイヤへとチェンジ。

 セカンドルーティンは45周過ぎとまだまだ先のため、路面コンディションに合わせたこの判断はギャンブルだったが、数周も経たぬうちに雨は強さを増し、上位勢が続々とウエットへとチェンジする判断を下したことで、SVGがゲインを獲得。しかしそのSVGをさらに上回り、SCピリオド中にすでにウエットを履いていたエレバスのアントン・デ・パスカーレ(ホールデン・コモドアZB)が、全車ウエット装着で一巡したところで首位に踊り出る。

 その後、50周を前後に最低給油量110リッターに満たないマシンを中心に2度目のピットウインドウを迎えると、トラック上で表彰台争いを展開していたウォーターズとパーカットがブレーキングで絡み、4番手のBJRホールデンが3番手のマスタングをプッシングしたままターン4のエスケープに突進。

 このインシデントでBJRのパーカットには15秒ペナルティが下されると、さらにコース上では別のマシンによるクラッシュが発生し、この日2度目のSCがコースイン。すると最後の燃料給油に飛び込んだパーカットのホールデンは、燃料給油装置の不具合かリグの圧力弁が開いたことでエキゾーストの熱が伝わって引火し、炎上する事故が発生。マシンとガレージの一部を焼く事態となってしまう。

 この事故に加え、2度のSCと合わせてレース最大時間が近づいていたレース18は、SC先導走行のままチェッカー。SVGがマクローリン&マスタングの連勝を止め今季2勝目を飾り、2位に出走400戦記念レースだったクルサード、そしてBJRとのアクシデントで一時はポジションを失っていたウォーターズが帰還し、最後の表彰台に上がっている。

 依然としてチームメイトのクルサードに292点のマージンを持ち選手権首位に立つ王者マクローリン。しかしわずかにシリーズの流れが変化したこの第8戦を経て、続くラウンド9は7月27~28日開催のクイーンズランド・レースウェイ、イプスウィッチ・スーパースプリントが待ち受ける。

いち早くウエットタイヤへのスイッチを決断したRBRA陣営がR2後半戦で優位に立つ
R2最終ピットでのBJRの給油トラブルに対して、シリーズは調査委員会を設けて審議を続けている
「クレイジーな内容だったが、速さではなく戦略で得た勝利」と今季2勝目のSVG

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