WSCテクノロジー社のCEOであるマウリシオ-ズラビエロ・カンポスによれば、「おそらく、世界選手権が始まって2年以内には、ヨーロッパ、アジア、そしてアメリカでも地域シリーズを開始することになるだろう」と語っている。

「我々の最終目標であり、メインゴールは、将来的にETCRも現在のTCRが実現させたのと同じコンセプトで、グローバルにチャンピオンシップを広げていくことだ」

 現時点で、2020年のプレシーズン開始時に何社のマニュファクチャラーが電動ツーリングカーを用意できるかは未知数であり、シリーズラウンチ時に公式パートナーとして紹介されたクプラ(セアト)のみが、マシン製作と販売を公式表明している。

 また、2018年11月にシリーズへのコミットを表明していたヒュンダイも、この8月に同社史上初の電動レースカー製作と発売をアナウンスしており、9月に発表されるそのモデルが、ETCRをターゲットにした車両と見られ、シリーズ参戦の可能性は濃厚だと考えられている。

 シリーズラウンチ時にスペイン・バルセロナのカタルーニャ・サーキットで『セアト・クプラ e-Racer』がトラックでの走行を披露して以降、ETCRを取り巻く情報はほとんど更新されておらず、シリーズ創設を危惧する声も聞こえてくる中、クプラ、ヒュンダイに続き、中国系資本となるボルボなども、ポールスター・ブランドでのETCR参戦の可能性が噂されている。

 また、ETCRシリーズのオフィシャル・サプライヤーとして、ウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング社がバッテリーと車両制御モジュール(VCM)の設計、開発、製造、供給の契約を締結し、TCRシリーズと同様にユーロスポーツイベントがシリーズプロモーターとして選ばれている。

ウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング社がバッテリーと車両制御モジュール(VCM)の設計、開発、製造、供給の契約を締結済み
ヒュンダイに加えて、電動ブランドとしての展開を表明済みのポールスターなどの参戦も見込まれる

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