この上位勢のポジショニングが大きく影響したトップ6リバースのレース2は、6位フィニッシュだったブリンク・モータースポーツのトビアス・ブリンク(アウディRS3 LMS)が、選手権でのポイント争いを優位にする好走を披露し、そのままリバースポールからライト・トゥ・フラッグで今季2勝目を獲得。

 一方、ポイントスタンディングで首位に立つダールグレンは、5番グリッドから1コーナーへ向かうと、ここで悲劇に見舞われる。

 4番グリッドのゴルフに乗るアールベルグに続き、6番グリッドのシビックを操るアンダーソン、そして8番手から躍進してきたトーマス・エングストロム(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)が相次いでダールグレンをかわして1コーナーへ飛び込むと、エングストロムを挟んでリバースグリッド組のふたりとスリーワイドのバトルに発展。

 するとマシン右サイドをバリアに擦り付けたアンダーソンのシビックが中央のエングストロムにヒットし、彼はトラックを横切る形でスピンモードに。その際、VWゴルフのノーズが脇をすり抜けようとしたダールグレンのクプラに激しくヒットし、ラジエーターがダメージを受けストップ。そのまま両車ともにリタイヤとなってしまう。

 これでタイトル争いのライバルが消えたブリンクは悠々のトップチェッカー。2位はオープニングの攻防を生き延びたアールベルグ、3位にコチュリンスキーのポディウムとなった。

「すべては一瞬で起こった。避けられないアクシデントだったよ」と、肩を落としたダールグレン。

「僕も素晴らしいスタートを切っていたんだが、後ろから相次いで先行された。それでギヤを2速に入れたときに前のエングストロムが誰かにタップされて、僕の方へ飛んできたんだ。横向きに飛んできたマシンに対して、できることはそれほどない。1000回同じ場面に出くわしても、同じ操作をしたと思うよ」と、アクシデントを振り返ったダールグレン。

 これでドライバーズスタンディングでも176点で首位のダールグレンに対し、2位ブリンクが161点と15点差まで詰め寄り、僚友のウェルナーソンも18点差のランク3位に。3週間後の9月7~8日開催、シリーズ唯一の海外戦となるデンマーク・レセンブロ、ユランリングでの第6戦を前に、PWRレーシングは19点差でブリンク・モータースポーツにチームスタンディング首位を明け渡す苦しい展開となっている。

「こんなに完璧なレースを走れたのは本当に久しぶり」と、大ベテランのマティアス・アンダーソン
R2ではスタートのアクシデントで選手権リーダーが消えたことも合わせ、トビアス・ブリンクが千載一遇のチャンスをモノにした
R2でも2位のアンドレアス・アールベルグ(左)は、24点差のランク4位とし、タイトル争いにも踏みとどまった

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