――表彰台に上がったらルノーのキャップを被ると、すでに木曜日の時点で言ってました。
松下:ええ。ルノーが本来はスポンサー用に作ったキャップを、できればかぶってほしいとエイトキンが配っていたんです。
――キャップを被ったのは、この勝利をアントワーヌ・ユベール選手に捧げたかったという意味?
松下:そうです。アントワーヌは友達ではなかったけれど、よく知ってる仲間でした。とにかく人間としてよかったし、僕のインスタにもよくメッセージくれていました。同じカテゴリーで走ったのは今年が初めてでしたけど、あのチームで勝っているし、予選でも上位グリッド取ったり、速いドライバーでした。
――今のF2マシンの車体は、昔に比べればずっと丈夫にできています。
松下:それだけに、いっそうショックでした。考えさせられました。今までは自分が怪我をするとか、死ぬかもしれないなんて、考えたことはなかった。これからもおそらく、自分が走ってる時はそう思わないと思います。
でも無理なアタックをしたりとか、そういうことはみんなしなくなるんじゃないですか。ルールを守ることを、いっそうリスペクトすべきだし。今年のF2は、その辺は皆しっかりしていますけどね。
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