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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.10.21 13:39
更新日: 2019.10.21 13:40

BTCC最終戦:緊迫のドラマを制したターキントンが、歴代最多に並ぶ4度目の王座獲得

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海外レース他 | BTCC最終戦:緊迫のドラマを制したターキントンが、歴代最多に並ぶ4度目の王座獲得

 シリーズ史上稀に見る混戦の2019年シーズンは、泣いても笑っても最後の1戦に。R2トップ10リバースで現地17時から始まった最終レース3は、前戦の接触によるグリッド降格ペナルティでニールが去り、7番手、8番手発進のカミッシュ、ジョーダンに対し、25番手からの勝負を強いられたターキントンがどこまで挽回できるかが焦点に。

 直接的ライバルのターキントンより前でフィニッシュすれば初戴冠のカミッシュに対し、トップ3表彰台が絶対条件だったジョーダンが序盤から先を急ぐと、後方から怒涛のペースで迫るターキントンは11周目までにチーム・ダイナミクスのシビックに対し、そのすぐ背後にまで這い上がってくる。

 そして運命の12周目。防戦も難しいほどの速度差でBMWがホンダを抜き去り、ターキントンが7番手に浮上。タイトル獲得へさらにチャージを仕掛けようとした矢先、カミッシュのFK8シビックは突然ブレーキを失い、予選でジョーダンを沈めた高速右コーナー“ホーソン・ベンド”を突っ切りバリアに激しくクラッシュ。

 この瞬間、実質的にカミッシュの初タイトルへの夢は終わりを告げ、4位に終わったジョーダンもカミッシュと並ぶ同率2位で逆転タイトルはならず。6位に入ったターキントンがわずか2ポイント差で再び逆転し、劇的な結末での2年連続、そして歴代最多アンディ・ラウズに並ぶ4度目のドライバーズチャンピオン獲得を果たした。

「今でも何が起こっているのか、信じられない気分だ」とドラマティックな週末を振り返ったターキントン。

「正直に言うと、レース2の後はすべてが終わったと感じていた。25番手から8点差を取り戻すのはどう考えたって厳しい。ダン(・カミッシュ)の前でフィニッシュするしか選択肢はなかったし、彼が無念にもレースを終えたとして、アンドリュー(・ジョーダン)がどの位置にいるのか、気が気じゃなかったよ。ダンはタイトルにふさわしい戦いをした。でも、それが今、僕の手元にあることを誇りに思いたい」

 一方、残酷なエンディングで初タイトルを逃したカミッシュは「泣くことも、叫ぶこともできず、ただただ空虚な気持ちだった」と、その瞬間を振り返った。

「もう本当に空っぽの気分だ。それでも今季は毎ラップ、全力で走れたことは間違いない。本当に重要だった最後のレースを除いて、だけどね」と心情を吐露したカミッシュ。

「でも今年は表彰台に上がるのが目標だったことを思えば、選手権で3位に入ったのは素晴らしい成果だと思う。最後は残酷な終わり方だったけど、完全にブレーキがなくなっていたので、なんとかマシンを横に向けてリヤからヒットさせられただけでも良かった。まっすぐ前から行っていたら相当のインパクトだっただろうね。これ(タイトル獲得の機会を逸した無念)を乗り越えるのは難しいだろうけど、最速のBMWと同じレベルで戦えたことを誇りに思うよ」

2019年最終レースを前に、初のポイントリーダーに立ったダン・カミッシュだったが、最後は無念の結末に
今季最終R3を制したのは、Power Maxed Racingのボクスホール・アストラBTCC、ジェイソン・プラト
「僕らが成し遂げたことを誇りに思う」と、4度目のタイトル獲得を決めたコリン・ターキントン
WSRのBMW勢がマニュファクチャラーを、カミッシュのHalfords Yuasa Racingがチームタイトルを獲得した


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