一方、オープニングで4番手につけたロッシは、シーズンを通じてそのスピードで好アシストを見せてきた3番手のジュリアン・サンテロ(トヨタ・カローラSTC2000)とともにルノー・フルーエンスGTを追う形になり、まずはサンテロが再三にわたってペーニャに仕掛けていく。

 すると4周目には無線を通じてチームオーダーが入り「ポジションを入れ替えろ」との指示により、ロッシが3番手へと浮上。ここから直接のマッチアップとなったタイトルコンテンダー2台は、レース序盤3分の1にわたってコンマ1秒差圏内の熾烈なバトルを展開する。

 ペーニャの前でフィニッシュできなければ王座の可能性がないロッシだったが、その後も週末最速のフルーエンスGTを攻略する手立てがなく、終盤にはジリジリとギャップが開いていき、20周を経過した頃にはテール・トゥ・ノーズの状態を維持できなくなっていく。

 これを見たTOYOTA GAZOO Racing YPF INFINIAチームは、チェッカーまで残り2周となる24周目に再びサンテロを前に出すと、最後のペーニャ攻略を託す作戦に出る。

 しかしレース距離わずか2周ではチャンスを作り出すことができず、2台は0.4秒差でフィニッシュラインを通過。勝者カナピノに続き2位表彰台を確保したペーニャが2019年王者に輝き、3位にサンテロ、そしてトヨタのエース・ロッシは無念の4位に終わる結果となった。

 これにより、ルノースポールで長年走ってきた苦労人ペーニャは、5度のランキング2位という自己記録を突破して、自身初となる待望のSTC2000シリーズチャンピオンの称号を獲得。同時に44歳という史上最年長記録も打ち立てることとなった。

首位を行くペーニャの背後でポジションを入れ替えながら打開策を探すトヨタ勢だが、道は開けず
5度のランキング2位という自己記録を突破し、史上最年長44歳、自身初となる待望のSTC2000シリーズチャンピオンとなったリオネル・ペーニャ
週末は2020年型マシンのデモランも実施され、空力規定の見直しで大幅タイムアップが見込まれている

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