「本当にうれしいの一言だ。心の底からほっとしたし、ユーロファーマRCのメンバー全員にありがとうを言いたい」と、喜びを語ったダニエル・セラ。

「近年はWEC世界耐久選手権でも貴重な経験を積み重ねてきたが、このSCBシリーズは年を追う毎に競技レベルが高まっていることを実感してきた。簡単でない道のりだったが、最高の仕事環境を与えてくれたチームに感謝したいし、父ともこの素晴らしい瞬間を祝いたい」

 一方、ランキング2位に敗れながらシーズン最多勝の6勝、7度の表彰台、そして6回のポールポジションを記録して、同カテゴリーの“マン・オブ・ザ・イヤー”に等しい活躍を演じたカミーロは「全12戦中で50%の勝率を記録できたのは、本当にハッピーだった」と振り返った。

「最初からこの戦績を残す自信があったし、素晴らしいチャンピオンシップになった。でも、通算19勝を挙げながらタイトル獲得の経験がないのは、本音で言えば悔しい。でも手の届くものだという手応えは確実に得られたよ」

「シーズンを通じて僕を応援し、ファン・プッシュに投票してくれたすべての人にありがとうを言いたい。(タイトル争いに敗れた決勝終了後)あと1時間もしたら、必ず観客のみんなの前に姿を現して、声援に応えることを約束する。それまでは少しの間だけ落ち込ませてくれ」

 来季2020年はSCB大変革のシーズンに位置付けられ、ここ数年の間続いてきたシボレーのワンメイク時代に終止符を打ち、TOYOTA GAZOO Racingブラジルがトヨタ・カローラを投入する。その2020年開幕戦ゴイアニアは3月29日の開催となり、その直前となる同月8日にはSCBシリーズ合同テストの開催も予定されている。

ともにタイトル候補として臨んだリカルド・マウリシオ(右)は7位。ルーベンス・バリチェロは8位に終わった
「今回が3年間で最も困難だった。だからこそチームには大きな価値がある」と語った新3冠王者のダニエル・セラ
「僕らは開幕前から自分たちの仕事に集中するといい続けてきた。素直に今年の速さを喜びたい」とチアゴ・カミーロ

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