最近、初めてのオーバルサーキットでの走行を終えたパロウに話を聞いたが、彼はテキサスでの走行に少々不安があることを認めた。一部のドライバーがオーバルでのレースを好んでいないことを知っているからだ。しかしパロウは、これがただのテストであっても、あらゆる瞬間を楽しんだと語った。

「実際にオーバルでレースをするときには、さらに楽しめるのは確かだよ!」とパロウは私に語った。パロウの声には熱意を感じることができた。そしてパロウがインディ500について語るとき、彼の声には何か特別な響きがあった。特にこの数年、インディ500に参戦しているスペイン人ドライバーのフェルナンド・アロンソとオリオール・セルビアのふたりと、コースで戦うことができるかもしれないということについてだ。

 しかしアロンソやセルビアと違って、パロウはインディ500でレースをするためにアメリカへ来て、その後家に帰るわけではない。パロウの目標はアメリカでレーシングキャリアを築き上げることにあり、それが彼をホンダにふさわしい人材にしている。結局のところ、セルビアはベテランであり、アロンソはインディ500で優勝したいだけだ。

 参戦すべきチャンピオンシップがあり、パロウはそのひとつひとつのレースを楽しみにしている。ストリートサーキット、ロードコース、オーバールコース、それらすべてをだ。そこで大きな疑問が出てくるだろう。パロウにはインディカーの重要なプレイヤーとなる才能が本当にあるのだろうか?そしてパロウは適切なチームに所属しているのだろうか?

 最初の質問ははっきりとイエスだ。パロウのレースを生で見た者は、誰もがそのことを認めるだろう。ふたつ目の質問はもう少々複雑だ。彼は始めるにあたって適切なチームにいることは間違いないが、将来的にはより大規模なチームへ移籍する必要があるのではないかと私は思わずにはいられない。

 2020年シーズンに、パロウはルーキー・オブ・ザ・イヤーを目指す必要がある。パロウの主なライバルはオランダの新星リーナス・ビーケイになるだろう。ビーケイはマシン性能の点ではパロウに対しアドバンテージを持っていないはずだ。

 ビーケイのアドバンテージは、インディ・ライツの参戦経験があり、いくつかのコースについてよく知っていることにある。ふたりともこの年をトップ10以内で終わらせようとするだろう。個人的に、私は同国人のパロウに賭ける。

 私はパロウのキャリアを追いかけ、スーパーフォーミュラで彼の実力を目にした。彼はインディカーで素晴らしい仕事ができることに間違いはないと考えている。とりあえず今の時点でひとつはっきりしていることがひとつある。パロウのダラーラ・ホンダ55号車は、シリーズのなかでも最もクールなカラーリングが施されているのだ!

2020年インディカー・シリーズ:アレックス・パロウ
2020年インディカー・シリーズ:アレックス・パロウ

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