では実際、初めてのMRFチャレンジに出た片山のシリーズに対する印象はどうだったのだろうか? 感想を聞いた。

「来年、F3-Nからステップアップしようと思っているので、その練習のためにというのもありますし、ナレインさんにいただいたチャンスだったので、このシリーズに出場することを決めました。僕はレース経験が少ないので、そういうのを補うためです」と片山。

「クルマもサーキットも初めてですけど、僕と同じように初めての人も多いですし、こういう状況の中で練習も2回だけで、自分の柔軟性を試せるかなと思います。クルマに関しては、最初はF3と同じと聞いていたんですが、MRFのクルマはダウンフォースが少ないですね。スピードもF3より遅いです。コースに砂が出ているせいもあるんでしょうけど、タイヤも全然グリップしなくて、FIA-F4に近い感じがしますね」

「海外で走ったのは、これが2回目。少し前にモンツァでF3のテストに参加しました。その時、マカオでも活躍しているような速い選手もいるなかで、真ん中より上にいられたので好印象でした。だから今回もイケるかなと思ったんですけど、厳しいですね。今回ここにはひとりで来ました。他のドライバーは、みんなマネージャーと来ていますけど、僕には誰もついてきてくれなくて(苦笑)。英語がつたなくて、分からないこともあるんですけど、何回も何回も聞いて、自分なりにコミュニケーションは取れていると思います。でも、もっと勉強しなきゃと思いました」

「将来は海外のレースにも出たいと思っているので、今回のことはいい経験になっています。どうしたら速く走れるかずっと考えていなくちゃいけないですし、レースでは外国人選手がブレーキでズバズバ突っ込んでくる。僕はその点は奥手なので、レースをもっと勉強しなくちゃいけないと感じました。僕はカートとかも全然やっていなくて、今、レースを始めてやっと3年経ったところ。父が岡山国際サーキットを経営しはじめてからなので。最初は全然勝てなかったんですけど、今年ようやくF3-Nでチャンピオンを獲れて、どんどん成長しているところなので、いろんなレースに挑戦したいと思っています」。

 バーレーンでの片山の成績は、いずれのレースでも参加全車中ほぼ真ん中の10位前後だったが、次の大会からはどんな走りを見せてくれるのか。近年のドライバーとしては珍しく『レースエリートではない”片山の今後のがんばりが楽しみなところだ。

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