このプロジェクトには、コンチネンタルGT3を使用してイギリスのタイムアタック大会に参戦してきたカスタマーチームのFastrと、コンチネンタルGT3の車両開発を担ったMスポーツが参画し、実際のPPIHC現地ではK-PAXレーシングが実働部隊としてマシンを走らせる。

 タイムアタック1クラスの記録を更新するには、全長12.42マイル(約20km)、156のコーナーを含む高低差5000フィート(約1500m)のコースを、9分36秒未満で走破する必要がある。

 スタートラインからゴール地点では空気密度は海抜0m地点に対して3分の1程度にまで低下するため『コンチネンタルGT3パイクスピーク』にはエンジンと空力パッケージの両面で極度の対応策が盛り込まれた。

 ベントレー史上最大サイズのリヤウイングが目を引く車体後部には、トランスミッションのハウジングを囲むように超大型のリヤディフューザーを装備。空気の薄い環境下でもダウンフォースを獲得するリヤセクションに対応し、フロント側には2枚の大型ダイブプレーン(カナード)を備えたデバイスと、フロア面の2枚のスプリッターによってバランスが取られている。

 エンジンはGT3規定でも搭載する、最高出力約550PSのV型8気筒4リッター・ツインターボをベースに、慎重に精査が進められているバイオ燃料と、空気密度の低いコンディションに対応した燃焼プログラムにより、かなりのパワーが保証されるという。

 さらにリヤウインドウに代わって大型のエアスクープを装着することで冷却性能をアップさせ、アタック中のミレンがセクタータイムを確認できるように、ステアリング脇のロールケージにはタイミングカウンターも装備される。

 現在、この『コンチネンタルGT3パイクスピーク』は英国の拠点で開発とテストのフェーズに入っており、マシンの技術的な詳細やテストの進捗状況に関する最新情報は、第99回大会を前にした5月にもリリースされる予定だ。

イギリスのタイムアタック大会に参戦してきたカスタマーチームのFastrと、コンチネンタルGT3の車両開発を担ったM-Sportが参画。現地ではK-PAX Racingがマシンを走らせる
フロント側には2枚の大型ダイブプレーン(カナード)を備えたデバイスと、フロア面に2枚のスプリッターを装着する
2018年は市販車SUV部門(ベンテイガW12)で、2019年は市販車クラス(コンチネンタルGT)のレコードを樹立したリース・ミレン

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