「ヒュンダイのTCR車両はつねに強力で、SLRはツーリングカーで卓越した戦績を残してきたビッグチームだ。共同オーナーで9度のWRC世界ラリー選手権王者であるセバスチャン・ローブは、僕の子供の頃からのヒーローでもある。今季の目標はひとつで、いくつもの表彰台に上がって、チャンピオンシップのために戦うことだけさ」
そのラングフェルドと並び、2020年TCRイタリア・ランキング3位のフェリーチェ・ジェルミニも、4台のエラントラN TCRのうち1台を任されることが決まっている。
また、そのほかの強豪チームでは、これまでプジョー308 TCRで戦ってきたテディ&ジミーのクレーレ兄弟擁するTeam Clairet Sport(チーム・クレーレ・スポーツ)が、引き続き2台のプジョーを継続するとともに、陣営内でさらに2台のクプラを追加するとアナウンス。
フランス伝統の氷上戦“Trophee Andros(アンドロス・トロフィー)”でチャンピオン獲得経験を持つシルヴィアン・ピュシーが体制拡大に合わせて新加入し、同チームでプジョーをドライブした経験を持つジル・コロンバーニとともにクプラをドライブすることとなった。
「TCRヨーロッパのフルシーズンに参加できてとてもうれしいよ」と語るのは、2019-20シーズンから完全電動化された“e-Trophee Andros(アンドロス・e-トロフィー)”で、4WS機構を持つEVのプジョー208を走らせたピュシー。
「僕自身、このTCRでドライビングスキルを向上させ、アンドロス・トロフィーの来たるシーズンに向け備えることを目標にしている。ヨーロッパ最高峰のツーリングカードライバーたちと自分自身の実力を評価するため、このようなトップレベルのチャンピオンシップに参加することを選択したんだ」と、その参戦動機を説明したピュシー。
また、トム・コロネルがドライブするComtoyou Racing(コムトゥユー・レーシング)アウディの僚友には、かつて同シリーズで優勝戦線に加わっていたセルビア出身の“荒くれ者”こと、ドゥサン・ボルコビッチの起用とシリーズ復帰も発表されている。

