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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.05.21 12:12
更新日: 2021.05.21 12:13

ETRCの2021年も受難の船出。5月の開幕戦イタリア・ミサノを10月まで延期すると決定

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海外レース他 | ETRCの2021年も受難の船出。5月の開幕戦イタリア・ミサノを10月まで延期すると決定

「冬の時期は次のシーズンに向け心身ともに準備する期間だ。私にとって、バランスの取れた家庭生活は精神力の安定に欠かせない重要な要素なんだ。そして日々、厳密に8時から20時までワークショップでの準備に取り組めている場合、私は自分自身と調和していると感じられる」と語った帝王ハーン。

 わずか2戦を戦った段階でシリーズ不成立に追い込まれた2020年は、開幕戦のサッシャ・レンツや、第2戦ハンガリーでは地元ノルベルト・キスの『MAN(マン)』に押され、自身の古巣でもあるドイツのマニュファクチャラーに圧倒される週末が続いた。

「私たちはすぐに自分たちの問題を認識したよ」と、前人未到のヨーロッパ王者獲得数を誇るハーンが続ける。

「しかしそれを修正するには少なくとも2~3回はレースの週末が必要だっただろう。タイトルディフェンスを成功させるには充分ではないことは明らかだった」

 未曾有のパンデミックにより週末のレースがキャンセルに追い込まれたのみならず、仮にレースが開催されたとして、ほとんどの場合は観客の入場者数が大幅に制限されるか、ファンがレースに参加すること自体を妨げる要因となった。

「私の意見では、ファンはトラックレースの重要な一部分なんだ。私たちのスポーツでは、スポンサーとのパートナーシップや参加意義は観客の前でレースをする前提に基づいている。それこそが私たちの違いであり価値なんだ。パドックでは、私たちドライバーとファンは文字どおり『触れる』ことができる距離で交流する。それがシリーズの強みだ」と続けるハーン。

 この困難な時期に導入されたソーシャルメディアやeスポーツでの取り組みが、新たな層にリーチしたことも認めつつ、観客とファンとの直接の接触こそ真のブランドコアであり続け、それなしでは他のすべての価値が減ってしまうと強調する。

「私たちは、世界中で証明されている厳格な衛生コンセプトを備えたFIA格式選手権に参加できることを光栄に思う。47歳の今も次のタイトルを渇望しているし、5番目のタイトルはイベコ移籍後初で非常に特別なものだった。そして6度目は父が亡くなる目前に王座獲得の瞬間を共有できた。2位で満足するなら“辞めどき”だと考えている」と、Team Hahn Racing(チーム・ハーン・レーシング)を率いて7度目の戴冠を狙うハーン。

 ETRCのレーシング・トラックヘッドたちは6月12~13日にハンガロリンクへと集結し、新たな開幕戦として首都ブタペスト近郊のテクニカルコースに挑む。このイベントには、地元の英雄で2度のチャンピオン経験者ノルベルト・キス(レベス・トラック・レーシング/MAN)の大応援団が駆け付ける。

2020年から新型『IVECO S-WAY Racing trucks』を投入したシリーズ6冠の“帝王”ヨッヘン・ハーン
2020年から新型『IVECO S-WAY Racing trucks』を投入したシリーズ6冠の“帝王”ヨッヘン・ハーン
ETRCのレーシング・トラックヘッドたちは6月12~13日にハンガロリンクへと集結し、新たな開幕戦として首都ブタペスト近郊のテクニカルコースに挑む
ETRCのレーシング・トラックヘッドたちは6月12~13日にハンガロリンクへと集結し、新たな開幕戦として首都ブタペスト近郊のテクニカルコースに挑む


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