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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.06.16 17:05
更新日: 2021.06.16 17:11

ETRC開幕戦ハンガロリンクは、MANに乗る地元の英雄ノルベルト・キスが日曜連勝発進

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海外レース他 | ETRC開幕戦ハンガロリンクは、MANに乗る地元の英雄ノルベルト・キスが日曜連勝発進

「昨日のように秒差のポールとはいかなかったけど、2番手と0.2秒差の緊密なセッションで最前列を獲得できたのは満足だ。良いスタートを切り、今度こそ栄冠をもぎ取る必要があるね。レースペースは良さそうだし、予選よりも長期的には良くなるはずさ」と地元戦勝利に向け意気込んだキス。

 その言葉どおり、午後のレース3でホールショットを奪った真紅のMANは、背後のレンツに続き、4番グリッド発進からアントニオ・アルバセテ(Tスポーツ・ベルナウ/MAN)をかわしたラッコの3台とともに独走状態へ。そのまま11周のトップチェッカーを受け、今季初優勝を手にした。

 その勢いは最終レース4にも引き継がれ、リバースグリッドの8番手からスタートを切ったキスは、オープニングラップのターン2までに6番手へと進出。前方のラッコにプレッシャーを掛けると、2台ともに帝王ハーンをパスして、そのまま隊列を組んで上位進出を続けていく。

 その後もテオ・カルヴェ(バギラー・レーシング/FREIGHTLINER)や、復帰組のシェーン・ブレルトン(トウ・トラック・レーシング/MAN)らをパスし、首位のハルムに迫っていった2台は、7周目のターン1でラッコをパスしたキスが2番手に浮上。続くラップで同様に仕掛けたMANは、ハルムの『イベコS-WAYレーシングトラック』も鮮やかに仕留め、逆転での連勝を飾ってみせた。

「ファンの大歓声は本当に素晴らしかった。最初の目標はサッシャ(・レンツ)を追い抜くことだけだったが、すぐに自分のトラックが最速だと確信した。忍耐が必要だと分かっていたから、シュティフィ(・ハルム)を追い抜くチャンスを待ったんだ。ドライブは楽しかったし、連勝できて最高だよ」と、地元戦パーフェクトの喜びを語ったキス。

 一方、惜しくも勝利のチャンスを逸したハルムも終盤はラッコとの肉弾戦を演じ、FREIGHTLINERのフロントボディワークを失わせるディフェンスで、今季初の2位表彰台を確保した。

「アダム(・ラッコ)の方がはるかに速かったので、2位を維持することはとても困難だと思った」と、レース直後に明かしたハルム。

「私は自分のポジションを守ろうとしたし、トラックレースでは多少のヒットは日常茶飯事よね。アダムはいつも公平だし、とても楽しいバトルができたと思う。でも、次のレースウイークエンドに向け、やるべきことがたくさんあることも分かっているわ」

 これで全7戦、30レースのシリーズが幕を開けたETRCの2021年シーズン。続く第2戦は7月16~17日の週末に、トラックの“聖地”でもあるドイツ・ニュルブルクリンクでの2週連続バック・トゥ・バック戦が予定されている。

厳重な感染症対策と、入場者数上限が導入されたことで、熱狂的なファンがサーキットに詰め掛けた
レース3で肉弾戦を演じ、2位表彰台を獲得したシュテフィ・ハルム(Team Schwabentruck/IVECO)
地元の英雄ノルベルト・キスが、ポールポジションからの連勝を飾り、母国ファンの前で華麗な“ハットトリック”を決めた


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