その一方で、シリーズの“魂”とも言うべきトラックでは、RSCとTCRオーストラリア・シリーズが協調し、合計10のカテゴリーを特徴とする大規模な6日間のイベントの一環として、伝統の『バサースト1000』をシーズンファイナルとする方針を示した。

「モータースポーツファンにとっては再び厳しい1年になったが、これが2021年シーズンの最高の終わりのレシピであると考えたんだ」と続けたシーマーCEO。

 一方で、TCRオーストラリアなどを主催するオーストラリアン・レーシング・グループ(ARG)代表のマット・ブレイドは、次のようにその意義を語っている。

「11月30日から12月5日まで開催されるこのイベントは、オーストラリアのモータースポーツシーンでこれまでに見られたどのイベントとも異なる、史上最大の光景のひとつになるだろう。それはスポーツを最優先したすべての関係者の功績でもあるんだ」

「我々は困難な時代を生きていることは間違いない。スーパーカーやTCRシリーズの協力を得て、すべての競合他社、商業パートナー、そして最も重要なことにファンに利益をもたらすことは、すべての人にとって大きな勝利となるはずだ」

「そしてマウントパノラマほど、2021年のモータースポーツシーズンの最も壮大なフィナーレを開催するのに最適な場所はないんだ」

「ARGは(タイトルパートナーである)スーパーチープオートのベンジャミン・ウォードと彼のチームの柔軟性に感謝している。また、このイベントを実現するための継続的なサポート要請と嘆願に対して、バサースト地域評議会の理解に対しても御礼を申し上げたい」

 そのシーズンフィナーレに向け残り5戦の日程再調整を急ぐRSCだが、11月19~21日の“シドニー・スーパーナイト”を除く3戦に関しては、追って開催地と日程が発表される予定だ。

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