その発言どおり、この1月13日付でWSCより発表されたステートメントでは、既存のTCR登録モデルに対しハイブリッドシステムを組み込む方法の研究が、すでに開始されていることが明らかになった。

 これらのモデルを生産するマニュファクチャラーやコンストラクター各社と協力し、あらゆるモデルに適合可能なプラグイン・キットの開発と供給に関心が示され、共通システムとして20~30kW(27~41PS)程度の追加パワーブーストが提供される。

 この共通ハイブリッド機構は、ブレーキング時の回生を可能にするエネルギー回収システムも備え、TCRの概念をより環境に優しいものにするだけでなく、ハイブリッドシステムをすべてのカスタマーが「手頃な価格」で利用できるよう、システムの開発テストはこの1月末までに完了する予定だという。

 この開発テストが期待どおりに完了した場合、2023年には共通システムを搭載した“HTCR”を採用するかどうかの選択が個々のシリーズに与えられ、2022年度にはいくつかのTCRシリーズで実戦テストが実施される可能性もある。

 そのWTCRに先行する身近な例として、イギリスではTOCAが主催するBTCCイギリス・ツーリングカー選手権が約18カ月にもわたる入念な開発テストを経て、2022年よりコスワース・エレクトロニクスが供給する共通ハイブリッド機構を組み込んだハイブリッド・ツーリングカー・チャンピオンシップになることが決まっている。

 こうしたシリーズの変革を前に、WTCRのプロモーターであるディスカバリースポーツ・イベントは、前出のガヴォリを引き継ぎジャン-バティスト・レイがシリーズディレクターに就任することもアナウンスした。

 同じく旧ユーロスポーツ・イベントでERCヨーロッパ・ラリー選手権の主任コーディネーター職を担当していたレイは、ERCがWRCプロモーターの運営に移行したのに併せてガヴォリの後任となり、新生ピュアETCRでのコミットメントとともにその役割を果たしたガヴォリは、そのままFIA eツーリングカー・ワールドカップの新ディレクターに就任する。

新たにWTCRディレクターに就任したジャン-バティスト・レイ。長年、ERCのイベントコーディネーターを務めた
新たにWTCRディレクターに就任したジャン-バティスト・レイ。長年、ERCのイベントコーディネーターを務めた
前任者のハビエル・ガヴォリは、新生『FIA eTouring Car World Cup』のディレクター専任となる
前任者のハビエル・ガヴォリは、新生『FIA eTouring Car World Cup』のディレクター専任となる

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