琢磨のスターティンググリッドは、フェニックスでの第2戦を迎えた時点でのエントラントポイントにより、同じくアクシデントで予選を完了できなかったムニョスとヒンチクリフより前の20番グリッドと決まった。

 トラフィックでのプラクティスを一切行っていないマシンとあって、琢磨はレースを通して慎重な姿勢を崩さずに戦っていた。こういうレースで無理をすれば、悪循環に嵌ってしまうものなのだ。開幕戦で6位フィニッシュしている琢磨と彼のチームとすれば、何としてでもフェニックスでは無傷でのゴールを達成し、シリーズポイントでのダメージは最小限に抑えたいところだった。

 セッティングが完璧でなかった琢磨でなくとも、オーバーテイクはほぼ不可能なレースになっていた。トップを走るマシンでさえ、バックマーカーをパスするのが極めて難しかったほどだ。そんな苦しいレースを琢磨は辛抱強く戦い抜き、トップから1周遅れの15位でゴールした。ピットタイミングの悪さから周回遅れに陥ったことが最後まで響いてしまったが、それはマシンのハンドリングが納得の行くものに仕上がっていなかったため、燃費セーブを必要なだけ行えなかったのが理由だった。

「チームにとって厳しい週末になってしまいました。しかし、アクシデントの後からはクルーたちが本当に頑張ってくれ、ほとんど徹夜をして、大きなダメージを負っていたマシンを丁寧に修復してくれました。レースの前には5分間だけでしたが、決勝セッティングを施したマシンで走ることができました。これはインディカーが我々エントラントに対して深い理解を示してくれたおかげです。彼らには深く感謝しています」

「レースはなんとか食い下がっていくという苦しい戦いに終始しました。長く、厳しい夜となっていました。しかし、チームの全員が持てる力を発揮し、素晴らしい働きをしてくれた点では、良い週末になっていたと思います」と琢磨は語った。

 次は2013年に琢磨がキャリア初優勝=日本人ドライバー初のインディカーでの勝利を記録した南カルフォルニアでのグランプリ・オブ・ロングビーチだ。

インディカー・シリーズ第2戦フェニックス/佐藤琢磨
インディカー・シリーズ第2戦フェニックス/佐藤琢磨

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