「電動レーシングカーを運転するのは初めてで、これまでとは全然違うモノだ。500kWの電力は瞬時に発生し、その感触は非常に攻撃的。ドライブするのは楽しかったが、エンジン音やギヤシフトがないことに慣れていなかったことは認めなければいけないね」と明かしたヌービル。

「通常はギヤボックス(のダウンシフト)でブレーキを掛けるが、今回はフットだけに頼ることを理解しなくてはならなかった。でもその感覚さえ楽しめたよ。僕は以前、TCRのレースを戦った経験があるが(TCRドイツ・ニュル戦でポール・トゥ・ウイン)、将来的には電動レースにも参加する予定でいるんだ!」

 お互いのドライビング技術を完全に信頼し、その過程で多くの楽しみを味わったふたりだが、ミケリスのナビシートを体験したヌービルは、ツーリングカー世界王者のテクニックを称賛する言葉を残した。

「ノルビ(ミケリスの愛称)は僕のクルマで2周しか経験できなかったけど、それを考えても非常にうまく乗りこなしていたと思う。彼は僕と同じようにWRCマシンを快適に感じていたし、もちろんプロだからすぐに楽しめるはずだと知っていた」と続けたヌービル。

「いくつかの小さなヒントで、僕たちはすでに複数のコーナーで限界に近づいていたんだ。こうした初体験の場合には、グラベルタイヤの装着がドライブを少し簡単で楽しいものにしてくれた。フルEVとは異なるけれど、今季導入されたWRCの新開発ハイブリッド・システムが、どのように機能するかを彼に示せたのも良かったね」

 同じく、リヤ駆動のハイパワーEVツーリングカーを託したミケリスも、地元の大歓声に包まれたスタードライバーの資質を「目の当たりにした」と明かす。

「最初の瞬間から、ティエリーはヴェロスターN ETCRで何をすべきかを知っていたね(笑)。彼は基準値を理解していて、リズムもちょうど良かった。こういったクルマでは、コーナーにキャリーすることができる速度の上限を簡単に過小評価してしまいがちなんだ。でも彼は早い段階からクルマのリヤエンドに自信を持っていた。もしさらに5周あれば、それがラリードライバーであることに気付かないだろうね。本当に感動したよ」

自身初のフル電動車両をドライブしたヌービルも、その感触と性能に「なんて素晴らしい経験だろう」と感嘆
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ノルベルト・ミケリスも『ヒョンデi20 Nラリー1』を「とてもユニーク」と評し、パワーと加速力に好感触を得た
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「ラリーカーに乗るのも初めてだし、ティエリーの隣に座ったのも最高の経験だった」とミケリス
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