「モータースポーツはミシュラングループが革新し、新しいアイデアを試し、得た知識を学び共有すると同時に、驚異的な速さで極限の条件下において新技術を評価・実証することを可能にする。また、持続可能で低炭素モビリティに向けた野心的でソリューションを模索するパートナーや自動車メーカーとの相互作用において不可欠な役割を果たしている」と語るのは、ミシュラン・モータースポーツ統括ダイレクターであるマシュー・ボナルデル。
「ミシュランのモータースポーツへの関与は、同じ課題に直面しているメーカーやパートナーと協力することで、この極限の世界だけが供給できる特定のスキルと専門知識を習得することを可能にする」
「ミシュラン・パイロットスポーツEVは、モータースポーツが技術開発とその転用を促進し、市販用タイヤの開発を加速させた実例だ。このような進歩を優先することで、ミシュラン・モータースポーツはグループの『Everything Sustainable Plan』に掲げられた目標の達成に実質的な貢献をし、タイヤ業界においても価値ある優位性を築くことができるのだ」
ミシュランはシーズン8をもってフォーミュラEから退くが、今後もモータースポーツがタイヤ開発における最先端の実験室であることに変わりはないとしている。彼らの目標は2050年までに持続可能な素材だけでタイヤを製造すること。2030年までにその使用率を40%とする中間目標を掲げている。
なお、フォーミュラEは2022/23年のシーズン9から新型マシン“Gen3”を導入するとともに、初年度から電動フォーミュラを支え続けたミシュランに替わって、韓国のハンコックタイヤを公式タイヤサプライヤーに迎えることになっている。

