「良い結果を得るには、長い時間が掛かるように感じるものさ。面白いレースのひとつだったし、後続からのプレッシャーがないときは少し気を紛らわすこともできる。ギャップが詰まったと感じれば、どうやってリズムを取り戻すかも久しぶりに試すことができた。(3位のサットンと)ダブル表彰台を獲得できたので、週末の素晴らしいスタートになったね」と余裕のコメントを残したカミッシュ。

 続くレース2もNAPAレーシングUKのエントリー名を掲げるモーターベース・パフォーマンスの勢いは衰えず、カミッシュとサットンがワン・ツー体勢を維持する。4周目には2番手のチャンピオンがシケインでミスを犯してコースを外れたものの、幸いシェドンとヒルの前で復帰することができ、ラスト2周のターン1でスロットルを緩めたカミッシュは、僚友にポジションを譲る“チームプレイ”を貫徹。サットンは自身のBTCC出走200戦目を勝利で祝うことができた。

「もしチームメイトが必要だとすれば、それはダンのような奴だ。彼はパフォーマンスを証明した週末に、僕のための走りをしてくれたんだ」と、僚友の献身に感謝の言葉を述べたチャンピオン。「スタートでファステストが記録できたから、背後のシェドンとヒルをバトルに誘い込む状況を演出しようと思った。そこで2台の勝負になってから『よし、今だ!』と思ってスパートした。ダンが(レース1で)必要としていた勝利を手にしたことも本当にうれしく思うよ」

 一方、エースから謝意を伝えられたカミッシュも「素晴らしいレース2だった」と満足げな表情を浮かべた。「僕らはセカンドヒートでも前線からリードし、それを持ち帰ることに疑いの余地はなかった。勝利を譲ったことは正しい選択だったし、これが違いを生む(サットンの逆転タイトル防衛に繋がる)なら、すべて価値があるだろうね!」

 週末最終ヒートのレース3は、この週末を通じて「グリップがない」と嘆くターキントンも含め、リバースポールを得たステファン・ジェリー(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)と2台のBMWがフロントロウに並んでスタート。しかし2列目にいたクックがオープニングでWSRのエースを仕留めると、2周目終わりにジェリーも仕留めてゲームセット。14周を走破してBMWを従える勝利を手にした。

 これで選手権首位ターキントンが227点とし、以下222点のイングラム、221点のサットン、213点のヒル、そして204点のクックと続くオーダーとなったチャンピオン争いは、9月24~25日の第9戦シルバーストン、ナショナル・レイアウトで天王山を迎える。

レース2では、終始レースを支配したカミッシュが、僚友のチャンピオンに道を譲る判断を下す
「もしチームメイトが必要だとすれば、それはダンのような奴だ」と、感謝の言葉を残したアシュリー・サットン(NAPA Racing UK/フォード・フォーカスST/中央)
最終ヒートではジョシュ・クック(Rich Energy BTC Racing/FK8型ホンダ・シビック・タイプR)が勝利を飾った

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