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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.09.04 01:06
更新日: 2022.09.14 01:09

佐藤万璃音 FIA F2第11戦スパ・フランコルシャン レースレポート

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海外レース他 | 佐藤万璃音 FIA F2第11戦スパ・フランコルシャン レースレポート

佐藤万璃音プレスリリース
2022年9月1日

FIA-F2第11戦スパ・フランコルシャン。歯車がかみ合わない週末だが、着実に前進する万璃音。

各位

 2022年FIA-F2選手権第11戦が、8月26~27日にベルギー、スパ・フランコルシャンで開催されました。佐藤万璃音にとって、F2デビューを飾った思い出のサーキットでもあります。

 フリー走行は雨上がりの濡れた路面でのスタートとなり、天気予報では午後の予選はドライ路面となることが予想され、実質的に意味がないセッションとなってしまいました。佐藤万璃音は実質3ラップをこなし、マシンの動作確認をした程度でセッションを切り上げました。

 午後の公式予選では、1セット目のアタックで高速コーナーでもあるオールージュでオーバーシュートしてしまい、2ラップともトラックリミットを越えたことでタイム抹消。事実上ノータイムのまま2セット目のアタックに突入しました。

 2セット目はノータイムで終わるわけにはいかないため、安全マージンを持ったアタックとなってしまいましたが、セクター1、セクター3は全体ベストに近いタイムを刻みつつ、セクター2でマージンを残して走る状況でした。そして続く最後のアタックラップでは、かなり攻めた走りを見せましたが、すでにフロントタイヤのグリップが足らなくなってしまい、コースを飛び出してしまいタイムが出せませんでした。結果、1分59秒523で17番手という予選結果でした。

 8月27日土曜日に行なわれたスプリントレース(決勝レース1)では、17番手グリッドからスタートした佐藤万璃音は、いるもどおりの好スタートを見せて着実なペースで周回を重ね、11周目にセーフティカーが出たタイミングでオプションにタイヤ交換。その戦略が功を奏し、4ラップで7台を抜く快走を見せ、最終的に12位でフィニッシュ。まずまずの手応えでスプリントレースを完走した。

 8月28日日曜日のフューチャーレース(決勝レース2)では、気温16.9℃、路面温度21℃のドライコンディションからのスタートです。17番手グリッドからスタートした佐藤万璃音はクラッチのトラブルにより大きく出遅れてしまいました。そこから気持ちを切り替え、上位陣が8周目あたりから次々とピットに飛び込む中、粘りの走りでステイアウト戦略を取り、5番手までポジションをアップしてタイヤ交換。残り2周となったタイミングでコース外に停止したマシンのためバーチャルセーフティカーが出されましたが、大きな影響はなく、佐藤万璃音は15位でチェッカーを受けました。

■佐藤万璃音のコメント
「フリー走行が意味のないセッションとなってしまい、予選がいきなりのドライコンディションでのアタックとなり、何度か飛び出してトラックリミット違反でノータイムとなりそうだったので、2セット目のアタックは安全策を取らざるを得ませんでした。セクター2であと1秒は縮められたはずです。それができていればトップ10には入れたセクター1,3のタイムでした。

 レース1のスタートはまずまずだったのですが、第1コーナーで並んできたマシンに押し出されて、ブレーキを踏まざるを得えなくなり、大きくポジションを落としてしまい厳しいレースとなりました。プライムタイヤは悪くない感触でしたが、思ったよりはオーバーステア気味で、セーフティカーが出たタイミングでオプションに交換したのですが、こちらのほうがバランスが良く、4ラップで7台ほど抜きまくって最後の数ラップは楽しかったです。ようやく自分好みのマシンになってきました。でもレース後にクラッチプレートが破損していたことが判明して、クラッチ交換。それがレース2のスタートミスにつながりました。

 クラッチのバイトポイントが大きくずれていて、クラッチを離した時に全然前に進まなくて動かなかったのです。動き始めてからは追い上げることとプライムタイヤでどこまで粘れるかしかなかったのですが、あとひとつ前で何かが起こればポイント獲得は見えるところまで来て、レースが終わりました。

 結果には表れてはいないですが、ベースのセットアップも良い方向に来ていますし、エンジニアと話してかなり自分好みのマシンに仕上がってきているのは実感できました。もう少し煮詰めて、予選のポジションさえ上げれば大丈夫です。次のオランダは余り好きなコースではないのですが、ヨーロッパF3時代には4位ベストを2回獲得したサーキットなので、頑張って予選でひとつでも前のポジションに進めたいと思います」


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