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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.09.26 16:12
更新日: 2022.10.20 16:07

世界戦代表のプジョーが勝利。初代王者のアウディも今季11人目の勝者に/TCRオーストラリア第6戦

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海外レース他 | 世界戦代表のプジョーが勝利。初代王者のアウディも今季11人目の勝者に/TCRオーストラリア第6戦

 相次ぐマシン回収作業のロスで、スチュワードはここでタイムドレースを選択。残り1周のラストスプリントで勝負が再開されると、ターン4から最後の勝負に打って出たハンソンは、バックストレートエンドのブレーキングで首位プジョーのインサイドに決死のダイブを敢行する。

 この瞬間2台にわずかな接触があり、プジョーとアウディはともにコースからランオフにはみ出したが、そのままフィニッシュラインに到達したプジョーとは対照的に、ハンソンのアウディはバリアに沈む結末に。この結果、2位ブラウンに続きザック・ソーター(チーム・ソーター・モータースポーツ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が最後のポディウムに滑り込んだ。

 明けた日曜のレース2も雨絡みの難しい展開となるなか、集中豪雨を経たSC明けリスタート後に優勝争いを繰り広げたジョーダン・コックス(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ/プジョー308 TCR)とバルグワナは、ともに最後のブレーキングゾーンとなるファイナルラップの最終コーナーでアクアプレーニングが発生。

 コックスはGRMプジョー308 TCRのコントロールを失いながらも、同じくシケインでロックしたバルグワナとの接触をかろうじて避け、2台はずぶ濡れのグラベルを通過しながらもコースに復帰。約1秒差で帰還したバルグワナがキャリア2勝目を挙げ、コックス、ブラウンのトップ3となった。

「最終ラップのコンディションは本当にクレイジーだった。最終コーナーでは5、6人がダートに飛び出たと思うが、距離が遠く離れていて助かったよ。素晴らしい結果だし、チームは信じられない仕事をした。なんという逆転劇なんだろう!」と、喜びを露わにしたバルグワナ。

 迎えた最終ヒートも路面には雨が残るコンディションとなり、リバースグリッドのポールポジションからスタートしたブラウンは、スタートがうまくいかず4番手にまで後退する出だしとなる。

 しかしここで地力の差を見せつけたブラウンは、ラップを重ねるごとにポジションを回復。8周目にはコックスを捉えて首位浮上に成功する。そのまま先代モデルのアウディで22周を逃げ切ったブラウンは、今季から復帰参戦したシリーズで見事な“カムバック”となる勝利を飾った。

「少し時間がかかったけど、素晴らしいレースだった。ひどいスタートを切ったが、自分のやり方でフィールドを通り抜け、ジョーダン(・コックス)が小さなミスを犯したので、それがチャンスを与えてくれた」と、プジョーのわずかなテールスライドも見逃さなかったブラウン。

 一方、その背後でビッグジャンプを見せたのは、ブラウンと同じくRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ経験者のマイケル・カルーソ(アシュリー・スワード・モータースポーツ/アルフォロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCR)で、7番グリッドからの力走を披露して勝者から約1秒差の2位でフィニッシュ。3位にコックスの続くリザルトとなった。

 これで11月11~13日の週末に開催される最終戦バサーストを前に、シリーズランキング首位のトニー・ダルベルト(ウォール・レーシング/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が、2番手コックスに対し56点差をキープ。そのふたりを3位浮上のブラウンが73点差で追う展開となっている。

集中豪雨を経たSC明けリスタート後に、ジョーダン・コックス(Garry Rogers Motorsport/プジョー308 TCR)との優勝争いを繰り広げたベン・バルグワナ(Burson Auto Parts Racing/プジョー308 TCR)
ドライバーでもある父のジェイソン・バルグワナ(右)とキャリア通算2勝目獲得を喜ぶベン
2022年はMelbourne Performance Centreのアウディをドライブする初代王者が、レース3で復帰後初優勝を飾った


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