その後、ハムリンやエリオットを最上段から捲ったブレイニーがステージ1を制し、ステージ2では僚友のディフェンディングチャンピオン、カイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)を利用したエリオットが勝利を奪ってやり返すと、迎えたファイナルステージ。 

 エリック・ジョーンズ(ペティGMSモータースポーツ/シボレー・カマロ)が隊列を率いて残り7周に差し掛かったところで、ダニエル・ヘムリック(カウリグ・レーシング/シボレー・カマロ)がピットレーンで止まり、この日6回目最後のコーションとなる。

 残り3周でリスタートを迎えると、ブレイニーと元デイトナ500勝者マイケル・マクダウェル(フロントロウ・モータースポーツ/フォード・マスタング)の背後から上段に移ったエリオットが、リードラップを奪われていたジョーンズからの“後押し”を受けて伸び、最終ラップのミドルレーンから0.046秒差の逆転劇で、キャリア通算18勝目を飾る結果となった。

「最後の数周はワイルドで、典型的なスーパースピードウェイのエンディングだったね。ボトムラインに居ることに関してはこだわっていなかったし、幸いターン2でスイッチしてエリックの前にスライドすることができた。彼のお陰もあってライアンの前へ出ることができたよ。勝つのがとても難しいトラックだし、今日のような瞬間を本当に大切にしなければならないね!」と、やはり周囲への感謝を語った26歳のエリオット。

 一方、ここまで31周のリードラップを記録して、最後はボトムからジョーンズをパスしていたブレイニーは、勝利のシナリオについて「考えてみたんだ」と、リードのために別の動きをする必要があったかどうかの可能性を明かした。

「(自身より上段の)セカンドレーンは、終盤において間違いなく最速だった。もちろん(エリオットをブロックしに)クルマを投げる可能性も考えたが、後ろにフォードのチームメイトがいない状態でチェンジすると(車列が)分断する可能性が非常に高くなるんだ」と続けたブレイニー。

「僕はチェイスを信頼しているけど、もし仮にそう(上段へ移行)した場合、さらに彼がスリーワイドを選択して僕を置き去りにしないとも限らないし、そこまでは信用できないからね(笑)。だからマイケル(・マクダウェル)の前に留まることにしたんだ」

「マイケルはリスタート後に僕をプッシュしてくれたけど、それはちょっとばかり遅すぎたようだ……。全体的に悪い日ではないけれど、おそらく頭の中では『こんな筋書きがあったはずじゃ』と、少なくとも5パターンぐらいは再生され続けてるよ」

 併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズの第28戦は、大ベテランのA.J.アルメンディンガー(カウリグ・レーシング/シボレー・カマロ)が0.015秒差の“フォトフィニッシュ”で今季4勝目をマーク。

 さらにNASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズの第21戦も、最後の最後でアクシデントが発生し、その時点で「誰がラップリーダーだったか」をまさにビデオ検証する事態となり、最終的にマット・ディベネデット(ラックリーWAR/シボレー・シルバラードRST)が念願のシリーズ初優勝。服部茂章率いるハットリ・レーシング・エンタープライズは、16号車タイラー・アンクラムが10位、チェイス・パーディの61号車が7位と、今季初の“ダブルトップ10”を決めている。

最終ラップの”ミドル”レーンから0.046秒差の逆転劇を演じたエリオットが、キャリア通算18勝目を飾る結果となった
「全体的に悪い日ではないけれど、おそらく頭の中では『こんな筋書きがあったはずじゃ』と、少なくとも5パターンぐらいは再生され続けてるよ」と2位に敗れたブレイニー
NASCAR Xfinity Seriesの第28戦は、大ベテランのA.J.アルメンディンガー(Kaulig Racing/シボレー・カマロ)が0.015秒差の”フォトフィニッシュ”で今季4勝目をマーク
NASCAR Camping World Truck Seriesの第21戦は、マット・ディベネデット(Rackley WAR/シボレー・シルバラードRST)が念願のシリーズ初優勝を手にした

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