明けた日曜。今季最後のレースデイは、前日のタイムを更新してレコードにあと0.2秒と迫ったキスが、シーズン最後の定位置を獲得する。これにより、技術的な問題でドイツ・ニュルブルクリンクの予選で失格裁定を受けたことを除くと、キスが年間の予選スーパーポール全セッションを制覇する偉業を成し遂げた。

 迎えたレース3は接触バトルによるレッドフラッグ掲出の展開となり、アルバセテとラッコの攻防に始まり、2台がコース上でワイドになると、レンツの背後で視界を遮られたハーンは行き場を失い、連結部に乗り上げるようにしてクラッシュ。ここで20分間のレース中断が宣言される。

 この間、ヒットされたレンツのMANは修復が叶ったものの、ハーンのマシンはダメージが大きくインターバルでの修復は不可能との判断に。リスタート後はポールのキスがそのまま前方に姿を消し、年間16勝目のトップチェッカー。地元アルバセテの猛攻を凌いだラッコが続いた。

 そして前日同様のリバースグリッド戦となった2022年最終ヒートは、スタートでクルシムを出し抜いたカルヴェが早々に首位を奪うと、そのまま12周を走破してトップチェッカーを受け、この瞬間にプロモーターズカップの年間チャンピオンを獲得が決まった。

 2位クルシムの背後では、レース終盤に王者キスやトラックが修復されたハーン、そしてラッコらの猛攻を凌いだシュティフィ・ハルム(チーム・シュバーベントラック/イベコ)が続き、未勝利に終わった苦戦のシーズンを表彰台で締めくくっている。

今季最終レース4で好スタートを決めたテオ・カルヴェ(BUGGYRA ZM Racing/FREIGHTLINER)
レース終盤、シュティフィ・ハルム(Team Schwabentruck/IVECO)が王者キスや帝王ハーン、2017年王者アダム・ラッコ(BUGGYRA ZM Racing/FREIGHTLINER)らを抑え切る
カルヴェは若手登竜門的カテゴリーのPromoter’s Cupで年間チャンピオンを獲得。3位ハルムも表彰台でシーズンを締めくくった

本日のレースクイーン

伊達望だてのぞみ
2025年 / スーパー耐久
クイーンズエンジェルス
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