ここでわずかな作業速度で上回ったバイロンがラーソンの前に出ると、残り2周のオーバータイムで明暗がくっきり。すぐさまトゥルーエクスJr.を仕留めたアウト側のバイロンに対し、カムリの背後で前方を塞がれたラーソンは勝負権を失い、ホワイトフラッグでようやくトヨタの前に出たふたりを従え、HMSの陣営内対決を制したバイロンが、ラスベガスでの初勝利を手にする結果となった。

「彼らクルーは非常に懸命に働いており、僕らはオフシーズンに多くの時間をシボレーと一緒に過ごしたんだ。そこでSim(シミュレーター)を活用し、iRacingで練習したりして、僕自身もドライバーとして良くなろうとしているし、彼らもチームとしてより良くなろうとしているだけなんだ」と、クルーの努力が実ったことを強調するバイロン。

「でも今は家に帰ったチェイスのことを考えている。彼が僕らと一緒にこの場にいてくれたらいいのに(すでにHMSの拠点ノースカロライナ州に帰還)。彼は素晴らしいレーシングドライバーであり、素晴らしいチームメイトだ。本当に彼がここにいたらいいのに……」

 併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第3戦『アルスコ・ユニフォーム300』は、開幕戦勝者オースティン・ヒル(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)が早くも今季2勝目を挙げ、ラスベガスでの通算4勝目をマーク。

 同じく併催となったNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第2戦は、カップ戦同様に今季からシボレー陣営へと変化したカイル・ブッシュ・モータースポーツの盟主カイル・ブッシュが、こちらもわずか2戦目にしてシボレー・シルバラードRSTで勝利。服部茂章率いるハットリ・レーシング・エンタープライズ(HRE)は、16号車タイラー・アンクラム(トヨタ・タンドラTRDプロ)がパンクも喫して15位に終わっている。

NASCARエクスフィニティ・シリーズ第3戦は、開幕戦勝者オースティン・ヒル(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)が早くも今季2勝目
NASCARエクスフィニティ・シリーズ第3戦は、開幕戦勝者オースティン・ヒル(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)が早くも今季2勝目
NASCARクラフツマン・トラック・シリーズでも、カイル・ブッシュ・モータースポーツの盟主カイル・ブッシュがわずか2戦目にしてシボレー・シルバラードRSTで勝利を飾った
NASCARクラフツマン・トラック・シリーズでも、カイル・ブッシュ・モータースポーツの盟主カイル・ブッシュがわずか2戦目にしてシボレー・シルバラードRSTで勝利を飾った

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