そのベル以外にもウォールの餌食となるドライバーが多発し、序盤のターン1で「新しいラインに挑戦中」だったカイル・ブッシュ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)らに続き、169周目のリスタートで首位にいたアリック・アルミローラ(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)は、右リヤホイールが「突然、ルーズに」なりクラッシュ。トップ5を走り続けた月曜が、タイヤの脱落という無念のトラブルで台無しとなってしまう。

 さらに、上位を伺っていたウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)やライアン・ブレイニー(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)らは、ピットレーンで他車との接触や装備品(ガンホース)を轢いたことでペナルティを受けるなど、トップ5フィニッシュを争うチャンスが次々に消滅していく。

 これで楽になった首位トゥルーエクスJr.は、残り22周でアレックス・ボウマン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)やタイ・ギブス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)らが絡んだバックストレッチでの事故や、ベルを起因としたコーションも乗り越えキャリア通算30勝に到達。ジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)らを抑え切り、ここニューハンプシャー・モーター・スピードウェイ(NHMS)での自身初優勝を飾ってみせた。

「ここ何年にもわたって、僕らがここで成し遂げてきたことは非常に驚くべきことであり、勝てなかったことには本当にフラストレーションを感じていた」と、ようやくのNHMS制覇を達成し安堵の表情を見せたトゥルーエクスJr.。

「そのことに関し、レース前にはクリストファー(・ベル)とも話をしていたんだ。ヤツ曰く『なんだ、君は僕がカップ全体のレースでしたよりも多くの周回をここでリードしてきたよね?』なんてね(笑)。今日は素晴らしいレースカーだったし、チーム全体を誇りに思う。ピットストップも完璧だった」

 併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第18戦『アンベター・ヘルス200』は、前週アトランタに続いて快勝を飾ったジョン-ハンター・ネメチェク(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタGRスープラ)が、自身初の連勝を記録してシーズン4勝目を獲得。次世代スター候補と目される26歳が、今季シリーズ最多勝ドライバーとしてチャンピオンシップをリードしている。

恒例の301周中254周でリードラップを刻んだマーティン・トゥルーエクスJr.(Joe Gibbs Racing/トヨタ・カムリ)が、圧巻の走りでシーズン3勝目を手にした
「ここ何年にもわたって、僕らがここで成し遂げてきたことは非常に驚くべきことであり、勝てなかったことには本当にフラストレーションを感じていた」と、トゥルーエクスJr.
NASCAR Xfinity Series第18戦は、ジョン-ハンター・ネメチェク(Joe Gibbs Racing/トヨタGRスープラ)が、自身初の連勝を記録してシーズン4勝目を獲得している

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