ニキ・ラウダは、2008年シンガポールでのルノーの不正問題は、F1史上最悪の事件かもしれないと述べた。

 元F1チャンピオンであるラウダは、デイリー・メール紙に対し、この事件は2006年モナコでのミハエル・シューマッハーの事件よりずっと悪質であると述べた。
「ルノーがネルソン・ピケに故意にクラッシュするよう求めたという告発を最初に聞いた時、真実なのかどうか分からなかった」とラウダ。
「もし本当であれば、F1の過去の出来事の中で最悪の事件ということになる。これに近い事件はひとつだけある。2006年モナコでミハエル・シューマッハーがレーシングライン上にフェラーリのマシンをとめた一件だ。あれは、フェルナンド・アロンソの最後の予選アタックを邪魔するためだった。しかし今回の問題はあれとは比較にならない」
「今回はレースを操作したという事件なのだ。ピケや他のドライバー、観客にも明らかに危険があった」
「週末に私がびっくりしたのは、フラビオ・ブリアトーレの発言だ。彼は全面的に否定した。彼の発言は不可解で、ピケ(Sr)の私生活にまで言及していた。信じられない。ブリアトーレがクビになったということは、ルノーに対する申し立てはすべて真実だったと見なすべきだろう」

 一方でラウダは、ピケJrに対しても批判をしている。もしクラッシュするよう命じられたとしても、拒否できたはずだからだ。
「私はわざとクラッシュしたことなど一度もない。なぜなら、これはスポーツであるからであり、私の時代には(クラッシュしたら)ケガをするか死ぬ可能性があった。1976年のニュルブルクリンクでの私のクラッシュは大きかった。私はすぐに復帰できたが、誰もが私ほど幸運だったわけではなく、死んだ者もいる。このスポーツで、つまらない理由で命を危険にさらすような事件はあってほしくない」
「なぜピケはそんなことをした? 確かに彼はまだ若い。一人前の男というよりは子供に近い。彼はチームにプレッシャーをかけられていた。新しい契約を結んでほしければ言うことをきけと言われていた。私が現役のころは、ドライバーはもう大人で、そういったことにはノーと言えた」
「2年前のマクラーレンのスパイ事件は非常に重大なものだったが、メカニックたちというのは互いにテクニカルデータについて話をしているものだ。しかし今回の事件はこれまではなかったようなものであり、これによるダメージはかつてないほど大きい。FIAはルノーを厳しく罰し、このスポーツの信用を回復しなければならない」

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