ステアリングホイールやレーシングギアのメーカーであるイタリアのモモ社創業者で、レーシングドライバーでもあったジャンピエロ・モレッティが14日、イタリア・ミラノで闘病生活の末亡くなった。67歳だった。
長年ジェントルマン・ドライバーとして活躍したモレッティは、自らのレース活動のために小径ながら握りやすいステアリングホイールを開発。その情熱がやがてモモ社の創業に繋がり、フェラーリなどスポーツカーのステアリングホイールとして世界的に有名になった。
モモ社の代表を務める傍ら、レーシングドライバーとしてスポーツカーレースへの参戦を続けたモレッティは、アメリカを中心に活躍。ポルシェ962CやニッサンNPT90、さらにフェラーリとともに333SPを製作し自らドライブ。1998年のデイトナ24時間では333SPを駆り、マウロ・バルディ、アリ・ルイエンダイク、ディディエ・タイスと組んで15回目の挑戦で悲願の優勝を飾った。
創業者モレッティを失うこととなったモモ社のホームページでは、モレッティの顔写真とデイトナでの勝利の様子を様子を掲載。哀悼の意を示している。