NASCAR NATIONWIDE SERIES
第15戦 NorthernTool.com 250
開催日:6月20日
カイル・ブッシュが後方から追い上げ2位フィニッシュ
6月20日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第15戦「NorthernTool.com 250」が米国中部ウィスコンシン州ウェストアリスのザ・ミルウォーキー・マイルで開催された。
今週末はスプリント・カップ・シリーズ戦のみ遠く離れたカリフォルニア州ソノマで行われているため、前戦に引き続き、カップドライバーがあまり参戦しないレースとなったが、カイル・ブッシュは同日のカップ戦練習走行を終えた後、ミルウォーキーへと移動し、両レースに参戦することとなった。
20日(土)決勝に先立ち、午後5時半から行われた予選では、ブラッド・コールマンが最前列2番手グリッドを獲得。8番手にジェイソン・リフラー、9番手にトレバー・バインが入り、9台の“トヨタ カムリ”が決勝へと駒を進めた。尚、予選を走れなかったKy.ブッシュの18号車は、ジョニー・ソーターが練習走行からステアリングを握り、予選でも10番手グリッドを獲得。しかし、ドライバー交代のため、カイル・ブッシュは後方からのスタートとなる。
午後7時48分に1マイルオーバルを250周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。2番手スタートのコールマンは21周目に首位に浮上。後続を引き離して行ったが、50周目を過ぎたあたりからペースが落ち、徐々に後退。
一方で、後方スタートのKy.ブッシュが着実に順位を上げ、60周目過ぎにはトップ10圏内に浮上した。
レースは前半全くイエローコーションの出ない展開となり、80周目過ぎから各車グリーン下でピットイン。ここで更に順位を上げたKy.ブッシュは、3位を走行。125周目にこの日初めてのイエローコーションが出され、全車ピットに向かうと、このピット作業でKy.ブッシュが首位に躍り出た。
その後、最多となる80周に渡って首位を走行したKy.ブッシュであったが、206周目に、同じくカップ・シリーズとの掛け持ちで後方スタートから追い上げたカール・エドワーズ(フォード)にかわされ2位に後退。エリック・ダーネル(フォード)にも先行を許すが、激しい2位争いの末、2位のポジションは奪回。エドワーズを追ったが及ばず、2位でチェッカーを受けた。
ドライバーズランキングを争うエドワーズが優勝したが、Ky.ブッシュも最多リードラップのボーナスを獲得したため、10ポイント詰められただけに留まり、Ky.ブッシュはランキング首位の座を守っている。
次戦第16戦は6月27日(土)にニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「後方からのスタートを強いられたが、我々の“トヨタ カムリ”は好調だった。しかし、(優勝した)カール(・エドワーズ)がレースを通して我々よりも速いことは分かっていた。彼は着実なペースで追い上げ、我々もパスしていった。我々には彼を逆転するだけの力はなく、どんなにハードに攻めても届かなかった。我々は2位になるためにここに来たのではなく、常に勝利を目指してレースに臨んでいる。しかし、今日は勝つことが出来ず、残念だ」
