TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【5月25日号】
F1モナコGPで今季初のQ3進出を果たした中嶋一貴は決勝15位
GP2シリーズモナコ第2レースで追い上げを見せた小林可夢偉は12位
F1世界選手権
伝統のモナコGPがF1第6戦として、5月21日(木)から24日(日)にかけてモナコ公国のモンテカルロ市街地特設コースで開催された。今季のF1にはTDPドライバーの中嶋一貴(AT&Tウィリアムズ)が参戦している。
モナコGP独特の日程により、通常の金曜日でなく、21日(木)に行われたフリー走行では、1回目6番手、2回目9番手と共にトップ10をキープ。23日(土)のフリー走行3回目では11番手で予選に臨んだ。
ノックアウト方式で行われた予選では、Q1こそ最後のイエローフラッグに妨げられ11番手となったが、Q2では好走を見せ、10番手。今季初のQ3進出を果たし、グリッドは10番手となった。
24日(日)午後2時から行われた決勝レース(78周)では、燃料を多めに積んだ中嶋は最初のピットインを遅らせ、一時は8位を走行。ピットイン後は10位につけ、難しい市街地コースで、ポイント圏を目指してのバトルを繰り広げた。しかし、チェッカーを目前にした76周目、ミラボーコーナーで壁にクラッシュし、レースを終えた(15位完走扱い)。
GP2シリーズ
F1直下のカテゴリーとして激戦が繰り広げられているGP2シリーズの第2大会が、5月21日(木)から23日(土)にかけてF1モナコGPの併催レースとして行われた。
同シリーズには唯一の日本人としてTDPドライバーの小林可夢偉がDAMSチームから参戦。開幕戦スペインでは、8位/5位に入り、ポイントを獲得している。
21日(木)は正午から30分間のフリー走行が行われ、セットアップに苦しんだ小林は17番手。午後4時15分からの予選では、2セット目のアタックを他車よりもやや早めに行い、クリアラップを取る作戦に出たが、終盤逆転され、17番手。追い越しの難しいモナコで、苦しい後方グリッドスタートとなった。
22日(金)、F1は休息日となるこの日、午前11時15分に45周の第1レースがスタート。小林は好スタートで4台をパス。第1コーナーでも侵入時の混乱を避け、10位までポジションを上げた。その後、前走車に阻まれた小林は、13周目という早いタイミングでピットイン。追い上げが期待されたが、19周目のミラボーコーナー侵入で前走車をパスしようとして接触。フロントウィングを損傷し、リタイアとなった。
23日(土)、F1の予選の終わった午後4時から30周の第2レースが行われた。小林は21番手グリッドから、またしてもスタートでジャンプアップ。1周目に5台をパスし、16位に浮上。その後もライバルとの激しいバトルを繰り広げた。しかし、レースは終盤、2度にわたるセーフティカー導入の末、27周目に赤旗で短縮終了という荒れた展開となり、小林は12位でレースを終えることとなった。
