フェラーリのキミ・ライコネンとマクラーレンとの間で2010年の契約関して大筋で合意がされたという情報が流れている。これにより、かねてからウワサのあった、フェルナンド・アロンソがフェラーリへと移籍するという可能性がさらに高まったことになる。
また、ウイリアムズのニコ・ロズベルグがブラウンGPに加入するという見方も出てきている。
イギリスのデイリーミラー紙によれば、フェラーリは2500万ユーロ(およそ33億5700万円)でライコネンとの来季の契約を買い取り、その上で、ライコネンはかつて所属したマクラーレンと来季の契約に関して交渉、基本合意に至ったという。
ライコネンはこれまでの通算18勝のうち、その半分を02〜06年のマクラーレン時代に挙げている。しかしながら、ライコネンのライフスタイルがマクラーレンの社風とは合わなかったため、ライコネンがチームから離れたという過去もある。
これまでフェラーリ側は、ライコネンへ契約金を支払うことに対して不本意であると伝えられてきた。その一方でライコネンも、契約で決められている額を満額受け取るまでは、動かないと見られていた。
また、ライコネンの移籍交渉が進むことによって、玉突き的に結論が出ると見られているのが、ロズベルグの動向。メルセデス・ベンツは、来季、ロズベルグを自社エンジン搭載車に乗せることを強くプッシュをしていると言われている。
それまではヘイキ・コバライネンの代わりにロズベルグをマクラーレンに送り込みたいとしていたようだが、ライコネンのマクラーレン加入によって、ロズベルグをルーベンス・バリチェロの代わりとして、ブラウンGPへとプッシュする方向へと変わったと見られる。
その背景として、メルセデスがブラウンGP株を購入するというウワサがある。その内容は、メルセデスはブラウンGPへのバイアウトを実施する、もしくは一部株式の購入を行い、パートナーシップを15年延長というもので、ブラウンGPへの発言権が高まったところで、ロズベルグを加入させるというのがその見方のようだ。