ARTA Project プレスリリース
SUPER GT シリーズ第4戦セパン
予選
ARTA NSX、トラブルを克服し6番グリッド獲得
ARTA Garaiyaは性能調整に苦しむ
■GT500
SUPER GT第4戦は、第3戦から約1ヶ月半の間を経て、マレーシア・セパンサーキットでの第4戦を迎えた。予選日のセパンサーキットは、早朝こそ薄曇りだったものの、午前10時からスタートする練習走行時には黒雲が垂れ込め、練習走行の前半は大粒のスコールがコースを濡らすこととなった。
そんな荒れ模様の練習走行で、ラルフ・ファーマン&伊沢拓也のARTA NSXはワイパーが動かなくなるトラブルに見舞われたが、ファーマンが2分13秒435というタイムをマークし、5番手につける。続く公式予選1回目では、今度は伊沢が予選計測ラップを終えた直後からエンジンに不調が発生。しかし、そんな中でもファーマンがスーパーラップ進出(上位8台)を決める2分00秒362というタイムをマークし、16時からのスーパーラップに望みを繋いだ。
ARTA NSXを駆るファーマンは、スーパーラップで切れのあるアタックを披露し、予選から大幅にタイムを縮める1分58秒996というタイムをマーク。予選1回目から2ポジションアップの6位グリッドを獲得し、明日の決勝レースに向けて調子を上げ、期待を抱かせる内容で予選日の走行を終えた。
●鈴木亜久里監督のコメント
「朝はワイパーのトラブルが出てほとんど走れなくて、さらに予選の時はエンジンが吹けなくなってしまって、伊沢は1周しか走ることができなかった。でも、予選通過タイムをしっかり出してくれたし、ラルフが8番手に残ってスーパーラップに出ることができた。ラルフのスーパーラップの時の走りも良かったよね。マシン自体のバランスは方向が掴めてきていて良くなっているので、明日はすごく楽しみにしている」
●佐藤真治エンジニアのコメント
「ワイパーが動かなかったり、予選の時は伊沢選手の走行中にエンジンの調子が悪くなってしまったりと、予想外のトラブルでドタバタしたのですが、ドライバーが頑張ってくれてスーパーラップに残ることができ、ひと安心したというのが正直なところです。スーパーラップの時も、決勝を意識したハードタイヤだったのですが、それでもラルフがポジションを上げてきてくれた。明日は期待できるのではないかと思います」
●ラルフ・ファーマン選手のコメント
「すごく難しい1日だったね。朝は雨が降ってきてしまったし、トラブルがあってタイヤをしっかり選ぶことができなかった。予選1回目も僕は5周、タクヤは1周しか走ることができなかったけれど、スーパーラップに進出することができた。マシンのバランスは良かったので、明日はチャンスがあると思う」
●伊沢拓也選手のコメント
「トラブルがいろいろ出た1日となってしまって、実は計測1周しか走れていないんですが、ラルフのアタックで予選6番手を得ることができました。明日の決勝ではしっかり完走すればいいポジションを狙えると思いますので、最低でも表彰台に登れるように頑張りたいです」
■GT300
前戦富士で優勝を飾ったARTA Garaiyaだが、第4戦を前に新たな性能調整を課せられることになり、このセパン戦では厳しい戦いを強いられることが予想された。
迎えた午前の公式練習では、ウエット路面に助けられARTA Garaiyaは2分27秒073というタイムを記録。7番手となる。しかし、ドライとなった予選1回目ではライバルに対して性能調整のハンデが露呈してしまい、2分13秒451というタイムで16位という苦しい予選となってしまった。
●金曽裕人監督のコメント
「ある意味自分の中で、この結果は想定内ですね。しかしプロとしては、そんな中でも来ていただいているファンの皆さんの前で格好悪いことはできないですから、今の順位から一歩でも前に上がることを考えないといけないと思います。明日の決勝はウエットになれば、作戦にもいろいろな可能性が出ると思いますので、それに期待しています」
●新田守男選手のコメント
「目一杯行きましたけど、残念ながらこういう結果になってしまいました。性能調整の影響はある程度予想はしていたのですが、ここまでとは思いませんでした。マレーシアに向けて、今までとは違うタイヤを投入したりしたのですが、ああいう天候で路面コンディションも悪くなってしまい、タイヤテストもこなせず時間も足りなかった。ちょっと状況は深刻かもしれないですが、精一杯がんばります」
●高木真一選手のコメント
「正直、マシンの状態はつらいところはありますね。重いのは仕方ないですが、朝雨が降ったりしてしまったため、もう少し時間が欲しかったです。時間があればもっとセッティングを合わせこむこともできたのではないかと思います。決勝は、今のGaraiyaのスピードでは、待つしかないところもあると思いますが、淡々と走ればいいところもあると思います」
