マクラーレンのエンジニアリングディレクター、パディ・ロウは、2011年のF1マシンにおいてホイールテザーをそれぞれ2本ずつに増やすことで合意したと述べた。

 マシンがクラッシュした際にホイールが飛び、さらなる事故を起こす危険を減らすため、F1ではマシンとホイールをつなげるホイールテザーが使用されている。
 しかし2009年にはF2のレース中にヘンリー・サーティースが他のドライバーのマシンから外れたホイールに当たって死亡、F1でもテザーがちぎれてホイールが飛んでいくアクシデントが何度か起こっており、ロウは、テザーに関する規則を変更する見込みであると述べた。

「テザーについて我々は大きな懸念を持っている」とロウはF1公式サイトのインタビューにおいて語っている。
「昨年ヘンリー・サーティースの死亡事故があり、F1でのホイール脱落の事故は、我々がテザーを導入した当時に予想した以上に、そして現在望んでいるより多くの回数にわたって発生している」
「現在のホイールテザーは機能しているものの、十分に確実とは言えない。モナコでは(フェルナンド・)アロンソのマシンからひとつのホイールが脱落したし、先週末には(ビタントニオ・)リウッツィのマシンからも脱落している。この問題についてテクニカルワーキンググループにおいて議論し、来年には4カ所に2本目のテザーを使用することで合意した」
「テザーが機能しない場合、アクシデントの性格によって何らかの理由でカットされていることが分かった。それぞれのテザーの信頼性を100パーセントにするよりも、我々が考えているのは、すべての箇所に2本のテザーを装着し、それを独立してつなげれば――ひとつはトップウィッシュボーン、もうひとつはボトムウィッシュボーンに――、1本あるいは2本のテザーが残る可能性が大幅に高まるだろうということだ」

「それ(今季中に導入されること)はない。これをマシンにつけるのは大仕事だからね。単にテザーをつければいいというわけではない。両側にアタッチメントをつくらなければならない。だから今年導入というのは全く現実的な話ではない」

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