19日に決勝レースが開催されたDTMドイツツーリングカー選手権第10戦ホッケンハイムの会場で、アウディは自動操縦のコンセプトモデル『アウディRS7 パイロテッド・ドライビング・コンセプト』でコース1周を2分で周回するパフォーマンスを披露した。

 この『アウディRS7 パイロテッド・ドライビング・コンセプト』は、アウディRS7スポーツバックに自動操縦の機構を備えたコンセプトモデル。精細なGPSデータがWiFiと高周波ラジオで車両に送られ位置を測定するとともに、車両に搭載された3Dカメラが路面をとらえ、コンピューターが得られたデータを比較。センチ単位で自動運転を可能にするというものだ。

 フォルクスワーゲン/アウディはこの自動操縦に積極的に取り組んでおり、アメリカではスタンフォード大学との協力で開発を行っているほか、緊急時の回避機能や、身体的な制限があってもドライブを可能にしたりと、さまざまな方向で自動操縦を取り入れようとしている。

 そんなアウディの自動操縦技術を結集した存在と言えるこのコンセプトモデルが、2日間合計で15万人以上を動員したDTM最終戦ホッケンハイムでデモランを行った。メインストレートに停められたRS7 パイロテッド・ドライビング・コンセプトは、無人のままおもむろに動き出すと、DTMマシンも顔負けのハイペースでホッケンハイムのコーナーを攻め出した。

 すべてのコーナーでしっかりとレコードラインをトレースしたRS7 パイロテッド・ドライビング・コンセプトは、2分という市販車のレコードタイムに近い時間でメインストレートに戻ってくると、ポールポジションのグリッドにピタリと停止してみせた。

「RS7が今日見せた最高のパフォーマンスは、自動運転に関する我々の技術を証明するものとなった」とアウディの技術開発担当役員のウルリッヒ・ハッケンベルグは誇らしげに語った。アウディにとってメルセデスベンツ、BMWというライバルと激しい戦いを展開するDTMのサーキットという舞台は、RS7 パイロテッド・ドライビング・コンセプトのパフォーマンスを示す最高の舞台だったと言えるだろう。

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