ダブルヘッダーで行われるIZODインディカー・シリーズのデトロイト戦。31日は第6戦の予選が開催され、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)が今季2度目のポールを獲得したが、エンジン交換ペナルティで11番手からスタートする。佐藤琢磨(AJフォイト)は、ファイアストン・ファスト6に進めず予選8番手だった。
今週末のデトロイトはダブルヘッダー。1週末2レースの方式は、インディカーではテキサスなどで行われた例があるが、今年からのものは両レースにフルポイントが与えられる。今日行われたのは明日開催予定のシリーズ第6戦の予選で、こちらは通常のロード及びストリートレースと同じ3段階で争われた。
Q1開始直前に豪雨が降り、路面は完全ウエットに。そこから今度は路面が乾いて行く中での戦いとなり、Q3は完全にドライだった。変化するコンディションを的確に読み、マシンセッティングやドラビングを巧みにマッチさせていったドライバーとチームがポールポジションを獲得した。それはダリオ・フランキッティとターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングだった。
朝のプラクティスでは早々に壁にヒット。ほとんどまともに走る事ができなかったフランキッティだが、CART時代から走っている経験を活かして今年2回目、キャリア31個目のポールポジションを達成した。Q3でのフランキッティは計測開始して暫くはピットで待機、路面が良くなったところを狙い澄ましてアタックし、3周目にトップに立ち、さらに4周目にタイムを縮めてポール獲得をダメ押しした。
「難しい予選だった。コンディションの変化もそうだけれど、Q3はドライだったけれど滑り易かった。雨の影響で、まだグリップが高まっていなかったからね。もうマシンをコントロールするのに精一杯って感じだったけど、ここはアグレッシブに走らないとタイムが出ないコースなんだ。思い切って攻めたことでポールを獲れた」とフランキッティは喜んだ。
予選2番手はEJ.ビソ(アンドレッティ・オートスポート)。自己ベストタイの予選結果で、今年のブラジルでも予選2番手を獲得している。フランキッティはインディ500でのエンジン交換のペナルティのため、明日のスターティング・グリッドは11番手に降格され、ポールスタートはビソが切る。
「初めてのポールスタートだよ。とてもエキサイトしている」とビソ。「ずっとインディカーでのポール獲得を目指してきていた。今年からアンドレッティ・オートスポートに移籍してきたが、このチームとの仕事ぶりもかなり良いものになっている。マシンも速いし、明日のレースでは上位で戦える」
今年はコースのレイアウトが変更され、ターン2の先のストレートが長くなり、コース全長は昨年までの2.07マイルから2.35マイルへと伸びている。ストレートエンドはハードブレーキングが必要で、明日、明後日のレースでは多くのオーバーテイクが見られることと期待されている。
予選3番手は今年2回目のスポット参戦となるマイク・コンウェイ(デイル・コイン・レーシング)、予選4番手はQ3初進出だったジェイムス・ジェイクス(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。ホンダ勢は先週のインディ500での苦戦から一転、ストリートで速さを見せている。
アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)が6番手、トリスタン・ボティエ(シュミット・ピーターソン)が予選7番手、佐藤琢磨が予選8番手、サイモン・ペジナウ(シュミット・ハミルトン)が予選9番手と、シボレーの冠レースでトップ10に7人が入った。
今回の予選では、3台体制で臨むペンスキー勢はトップ6にひとりも入れなかった。デトロイトのレースはロジャー・ペンスキーがイベント・プロモーターをしているので、決勝レースでは上位を狙いたいところだ。
佐藤琢磨は得意とするウエット・コンディションで元気いっぱいに走り回り、Q1はトップタイムで通過。しかし、Q2ではタイムアタック中に赤旗が出され、ファイナル進出がならなかった。
予選が始まってすぐにターン3でエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がスピンし、ストップ。しかし、オフィシャルは赤旗を出さずにカストロネベスを放置した。そこで琢磨達はアタックを敢行したら、今度は赤旗を掲示。琢磨は1ラップもアタックを完成させることなくQ2を終えた。
「前を走っていたウィル・パワーとの間隔を広げてアタックしたら、突然赤旗。その前までずっと赤旗じゃなく、ローカルイエローだったのに。納得がいかない」と琢磨は怒っていた。チームはインディカーに対し、方針を一定にするよう求めた。
明日は、第6戦の決勝レース前に、第7戦の予選が行われる。
