今年のインディ500ウイナーであるダン・ウェルドンが、IZODインディカー・シリーズで2012年から導入されるシャシーの開発を、ブライアン・ハータ・オートスポーツと共に務めることがわかった。
昨年までパンサー・レーシングでIZODインディカー・シリーズにフル参戦していたダン・ウェルドンだが、今季はシートを失いかつてのチームメイトがオーナーを務めるブライアン・ハータ・オートスポーツからインディ500のみ参戦。最終ラップの逆転劇でインディ500ウイナーに輝いたウェルドンだが、残りのシーズンの去就は不明だった。
2012年からダラーラ製新シャシーを導入するIZODインディカー・シリーズは、そのテストドライバーに、ウェルドンを抜擢。8、9月にプロトカーのテストを行うこととなった。
2012年のマシンを進めるプロジェクトマネージャーのトニー・コットマンは、「ダンやブライアンは、テストや開発プログラムに幅広い経験を持っている。だから、我々のプロトタイプカーは最も良い手に渡ると思っている。このテストで、ドライバーやチーム、ファンに約束されたすべのてパフォーマンス基準を超えるような我々の責任を遂行しなければならない」と語る。
今回、共にインディ500を制したブライアン・ハータ・オートスポーツと新シャシーをテストすることになったウェルドンは、「インディ500を制したブライアン・ハータ・オートスポーツのみんなと仕事を続けられてとても興奮している。シリーズを成長させ、2012年の初めによりよいマシンを作成するための非常に重要なテストだ。私にとっては、レースをしないというのは残念だが、素晴らしい未来が待っていそうなテストに参加できてインディカー・シリーズやホンダ、ファイアストンに感謝しているよ」とコメントしている。