8月29日から2日間の予定で、大分県オートポリスにおいてGT500クラスの7台、GT300クラスの3台が参加してスーパーGTタイヤテストが行われ、初日はS Road REITO MOLA GT-Rがトップタイムをマークした。
初日のオートポリスは朝から台風14号の影響で弱い雨が降り続いたが、朝10時のセッション開始直前に雨はやみ、気温20℃、路面温度22℃とやや肌寒いコンディションで、ウェットからセミウェット路面での走行が2時間行われた。
オートポリスは昨シーズンンオフにコース路面がすべて新しい舗装となっており、スーパーGTでは新路面となって初めてのテストとなっている。
今回のテストに参加したのは、GT500クラスではレクサス勢がZENT CERUMO SC430、DENSO KOBELCO SC430、WedsSport ADVAN SC430の3台。ニッサン勢がS Road REITO MOLA GT-R、カルソニックIMPUL GT-R、D'station ADVAN GT-Rの3台、ホンダがRAYBRIG HSV-010の1台と計7台。GT300クラスではエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電、マッハGoGoGo車検Ferrari458、ARTA Garaiyaの計3台。途中濃い霧や雲にコースが覆われる時間帯もあったが、大きな問題もなくセッションは終了となった。
終盤、1分46秒282というタイムをマークしてトップにつけたのは、S Road REITO MOLA GT-Rの柳田真孝。2番手にはDENSO KOBELCO SC430がつけ、ミシュランがワン・ツーとなった。
「クルマとタイヤが新しい路面とどうマッチングするのかチェックしました。あいにくの天候になってしまいましたが、今年のここでのレースが今日のようなウエットコンディションになる可能性もあるし、そんな時にどういうタイヤを使えばいいのか確認できたことが良かったです。新しい路面は全体的にグリップが高いですね」と柳田。
なお、カルソニックIMPUL GT-Rには、同じブリヂストンを履くGT-RであるMOTUL AUTECH GT-Rのミハエル・クルムも加わり、4年ぶりに走るオートポリスのコースを確認していた。またマッハGoGoGo車検フェラーリ458は玉中哲二がスタンバイしていたが、午前中は鈴鹿のアクシデントの後に到着したボディパーツを装着してアライメントを取っただけで、コースに出ることはなかった。
午後に予定されていた2時間のセッションは、天候の回復が見込めそうにないこともあり、30日に2時間分を追加、9〜12時、13〜16時の予定で行われることとなった。なお現地には夏休み中ということもあり家族連れを含む熱心なファンが悪天候にもかかわらず詰めかけた。ひとり1,000円(中学生以下無料)という入場券(駐車料無料)で30分間のピットウォークにも参加できたが、SARDのピットでは脇阪寿一と石浦宏明がサインや記念写真に応じ、行列ができるほどだった。
