10月22日〜23日にオーストラリアのサーファーズ・パラダイスで行われるV8スーパーカーシリーズに、ゲスト参戦する予定だったトニー・カナーンとウィル・パワーが参戦を取り止めることになった。

 16日に行われたIZODインディカー・シリーズ最終戦ラスベガスで発生した多重クラッシュにより、親友でもあるダン・ウェルドンを亡くしたカナーンは、自身のTwitterで、ゲスト参戦する予定だったV8スーパーカー参戦を取り止めることを公表。ファンに詫びた。

「僕のオーストラリアのファンには本当に申し訳ないが、この状況下で、僕はV8スーパーカー参戦を取り止めることに決めた」とカナーン。

 一方、ラスベガスでの多重クラッシュの中で、宙を舞いセイファー・ウォールに叩き付けられ、病院に運ばれたパワーは、その後退院したものの、医師からV8スーパーカー参戦にドクターストップがかかる形となった。

 代役として、カナーンがドライブする予定だったジャナ・リビング・レーシングのホールデン・コモドアには、カート時代にウェルドンと戦った経験を持つアラン・シモンセンが決定。一方、パワーがドライブする予定だったフォード・パフォーマンス・レーシングには、日本で長年戦った経験を持つリチャード・ライアンが決定した。

 16日にはスーパーGT第8戦ツインリンクもてぎを訪れていたライアンは、すぐに飛行機に乗り込み、オーストラリアへ。
「(チーム代表のティム・エドワーズから)電話が来る少し前に、ダン(ウェルドン)についての悲報を聞いて、すごく重苦しい気分でいた。ダンとはジュニアフォーミュラの頃から、15年のつき合いがある。家も近かったからね」と同郷のウェルドンを亡くした悲しみをライアンは語る。

「オーストラリアに来ることができなくなってしまったウィルにも同情する。フォード・パフォーマンス・レーシングとしっかりと仕事をするつもりだ」

 一方、同じくゲスト参戦する予定だったウェルドンを失うことになったトール・ホールデンは、代役のドライバーを2〜3日中に決定するという。

「ダンとは90年代の中頃に初めてあって、それからすごくいい友達だった。すべてのV8スーパーカー関係者と僕はダンとその家族のことを思っている。今後、僕たちはプロとして危険を減らさなければならない。そして、僕は今週末、ダンのためにレースをする」と元全日本F3王者で、ウェルドンとコンビを組む予定だったジェームス・コートニーはコメントしている。

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