スペインのZueraで7月21-24日に行なわれた、レーシングカートの「CIK-FIA世界選手権」第2戦KF1クラスのレース3で、金丸悠(TONYKART Racing Team)が初優勝を果たした。
日曜朝に行われたタイムトライアル(予選に相当)で2番手タイムをマーク、2番グリッドからスタートした金丸は2周目にチームメイトを抜いてトップに立つと、徐々に差を広げてそのままチェッカー。レーシングカートの世界選手権クラス(ほかにはWSKなど)の最高峰カテゴリーで日本人が優勝したのは今回が史上初となる。
金丸は1994年東京都出身の17歳。2004年からレーシングカートを始め、全日本選手権で頭角を現すと、2008年にはレーシングカートの本場ヨーロッパで開催されているWSKインターナショナルシリーズのKF3クラスに単身でフル参戦。2009年のWSKインターナショナルシリーズKF2クラス第6戦で日本人として初めてWSKシリーズで優勝、世界のカートシーンでの活躍と4輪レースでの将来が最も期待されている日本人カートドライバーのひとり。2011年はWSKユーロシリーズ(旧インターナショナルシリーズ)とCIK-FIA世界選手権(ともにKF1クラス)に参戦している。
CIK-FIA世界選手権は今季全5戦開催され、1戦あたり決勝レースを4回(土日で2レースずつ)行なう方式。残りは3戦。第3戦9月1-4日ベルギー、第4戦9月15-18日イタリアを経て、最終戦が11月10-13日に三重県・鈴鹿サーキットで開催される。
また、金丸悠の今季の戦いぶりとインタビューは7月29日発売の『オートスポーツ特別編集 レーシングカートテクニック Vol.7』でも取り上げられている。