先日、WRCへの復帰をアナウンスしたミニが、1959年と60年のF1コンストラクターズチャンピオンチーム、クーパーF1のスピリットを反映した特別限定車「MINI John Cooper Works World Champion Ship 50」を10台限定で発売すると発表した。
この特別車は“ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ワールド・チャンピオン・シップ・フィフティ”と名付けられ、MINIのモータースポーツ史と深い関わりを持つジョン・クーパーが1959年に初めてF1でコンストラクターズ・タイトルを獲得してから50周年を迎えた昨年にヨーロッパで発表されたものだ。
クルマは、MINIの中で最も走行性能の高いMINI John Cooper Worksをベースモデルにしており、ジョン・クーパーのF1マシンに採用されていたグリーンのボディー・カラーとホワイトのボンネット・ストライプを採用するなどデザインや装備にはモータースポーツの世界で輝かしい歴史を残したジョン・クーパーのレーシング・スピリットが数多く反映されている。また、今回の特別モデルはジョン・クーパーの息子、マイク・クーパーによって監修されている。
価格は500万円。日本で販売されるのはわずか10台のみで、MINIのオフィシャル・ウェブサイト(MINI.jp)で注文することができる。
MINIとジョン・クーパーの関係(プレスリリースより)
MINIブランドと深い関わりを持つ「クーパー」の名前の由来でもあるジョン・クーパーとその父親であるチャールズ・クーパーがレーシングカーの生産を行う会社として1948年に英国に設立したクーパーカンパニーは、リアにエンジンを置くという画期的なレイアウトを採用し、1950年代にF1で大活躍。1959年には同社に初のF1のコンストラクターズ・タイトルをもたらした。1960年代には、クラシックMiniを素材にして、レーシング活動に関わり、チューニングされたMiniでモンテカルロラリーを3度も制するという偉業を成し遂げた。現在、BMWグループはジョン・クーパーの息子であるマイク・クーパーをMINI John Cooper Worksブランドのコンサルタントという立場で招聘し、特にアフター・パーツのチューニング・キットの開発に関与している。