英国オートスポーツ誌が伝えたところによると、ケン・ブロックはMスポーツをパートナーに、向こう3シーズン『モンスターエナジードリンク・ワールドラリーチーム』を走らせる準備を進めており、彼の友人でもあるクリス・アトキンソンにチームメイトとして乗ってほしい意向があるという。

 3年間の契約は来月にも締結されるとみられており、Mスポーツの代表、マルコム・ウィルソンもブロックのマネジメントチーム“ワッサーマン・メディアグループ(NYヤンキースの松井秀喜も所属するマネジメント会社)”と話し合いが進められていることを認めている。この構想が実現すれば、ケン・ブロックは北米大陸におけるWRCの人気をジャンプアップさせるのに重要な役割を果たすことになるだろう。
 ブロックはトラビス・パストラーナの所属するスバルUSAラリーチームのドライバーでもあり、WRCには何戦かインプレッサのグループN仕様車で出走を果たしている。

 一方のクリス・アトキンソン自身はこの件に関して否定も肯定もしないものとみられているが、彼のマネージャーは「はっきりしているのは、クリスはできる限り早く、勝てる体制での復帰を望んでいるということだ。我々はその実現に向けてあらゆる努力を行なっている最中だ。2010年シーズンに向けて我々はいくつもの方面と話し合いを重ねているが、まだ個々の話について、詳細を明らかにする段階ではないんだよ」とwrc.comに対して語っている。

 WRCプロモーターのサイモン・ロングは「ケン・ブロックはアメリカンモータースポーツにおける一種のアイコン的存在だ。観客を集めることのできるパーソナリティーも持っている。WRCが北米大陸に進出するのに、これ以上の好機はないとみている」と、ブロックのWRC参戦を北米市場への足がかりとすべく考えを巡らせている模様。

 ブロックは以前からWRCトップレベル進出への野心を隠すことなく語っている。
「俺はWRCで走るチャンスがほしい。自分の技術は世界レベルに近づいているとは思うが、もっともっと経験が必要なんだ。2回のレッキでペースノートを作り上げる方法もしっかり学ばなければならないしね。それでいつかはラリーフィンランドにWRカーで出たいと思っている。あれこそ俺にとっての“ラリー”そのものなんだ」

 アメリカラリー選手権のみならず、Xゲームや自らのウェブサイト上で展開するクレイジーな走りで絶大な人気を誇るケン・ブロック。
 空を翔けるモンスターカラーのインプレッサを見たことのある人も多いはずだ。きっとラリーフィンランド参戦の暁には最長不倒をマークするジャンプを見せてくれることだろう。

↓ブロックの超絶技巧が見られるサイトはこちら
http://www.kenblockracing.com/

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