2013年F1第18戦アメリカGPは現地時間17日、テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで56周の決勝レースが行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがポール・トゥ・ウインで今季12勝目、通算38回目となるトップチェッカーを受けた。これでベッテルはベルギーGPから続く8連勝を達成し、シーズン最多連勝記録を更新した。

 快晴に恵まれた決勝日のオースティン。気温30度、路面温度は35度を記録するなどこの週末で一番のコンディションのなか、スタート時刻の13時(日本時間18日4時)を迎えた。
 レースはPPのベッテルが1コーナーでホールショットを奪うと、2番手にはベッテルと同じアウトサイドスタートのロメイン・グロージャンとルイス・ハミルトンが2番手スタートのマーク・ウエーバーを交わし、さらに後方でも奇数列からスタートしたドライバーの多くがポジションを上げることに成功する。

 だがオープニングラップでは、後方スタートのエイドリアン・スーティルがウイリアムズのパストール・マルドナドと接触してクラッシュ。セーフティカーが出動し、レースは5周目からの仕切り直しとなった。

 再スタート後のベッテルはすかさずファステストラップを連発して2番手以下を徐々に引き離していく。一方、2番手以下のグロージャン、ハミルトン、ウエーバーの争いは、1ストップレースのタイヤマネジメントで劣るメルセデスのハミルトンが13周目にウエーバーに捉えられ、優勝争いからも脱落する。

 これで3人に絞られたトップ争いだが、先頭を走るベッテルのペースは頭ひとつ抜けており、グロージャンとの差は20周目を迎えて8秒まで開いてしまう。この後もタイヤをマネジメントしながらその差をキープに入ったベッテルは、レース折り返しの27周目にピットイン。対するグロージャンとウエーバーも1、2周後にピットインを行ったが、ベッテルとの差は変わらず、さらにその後は10秒にまでベッテルとの差が開いた。

 中盤から終盤にかけてもベッテルのペースに変化は見られず。残り10周を切ったあたりからは若干グロージャンとの差が縮まったが、残り5周を切ると再びファステストラップを更新、そのまま56周を走り抜きシーズン最多連勝記録を更新する今季12回目のトップチェッカーを受けた。

 2位争いは最初のピットストップまでグロージャンがウエーバーとの差を5秒程度に保っていたが、ピットアウト後はウエーバーが徐々にその差をつめていき、39周目には1秒以内に接近する。しかし、今や欠場のキミ・ライコネンに代わってロータスのエースを張るグロージャンは、終盤もウエーバーの執拗な追い上げを退け、自己ベストタイとなる2位フィニッシュを果たした。

 4位は、コンストラクターズ2位争いを繰り広げるフェラーリのフェルナンド・アロンソの接近を許さなかったハミルトンのものに。逆にアロンソは一度オーバーテイクしたニコ・ヒュルケンベルグに最終ラップの1コーナーで逆転される場面も。だが、クロスラインですぐに抜き返したアロンソはなんとか5位の座を守った。

 メキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスは7位でフィニッシュ。予選9番手につけたウイリアムズのバルテッリ・ボッタスは8位チェッカーでうれしいF1初ポイントを獲得した。ライコネンの代役を務めたロータスのヘイキ・コバライネンは2度目のピットストップでフロントウイングを交換するなどし、15位に終わっている。

本日のレースクイーン

綾川ゆんまおあやかわゆんまお
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円