ヤルノ・トゥルーリが、チーム・ロータスと来季の契約を結んだと認めた。チーム代表は交渉中であると述べていたが、ドイツGPでカルン・チャンドックにレースシートを譲ったことで、トゥルーリは引退の可能性もささやかれていた。
自身でもF1引退を一時ほのめかしたトゥルーリだが、ロータスと「すでに来季の契約を結んだ」とPress Association Sportに認めたとPlanetf1.comが報じた。
「くだらないことを言っている人間は多いが、これではっきりする」とトゥルーリ。
「これまでは話せなかった。物事にはタイミングがあるからね」
トゥルーリは今季ずっとパワステシステムに不満を抱いてきたが、ハンガリーで新たなシステムを使用するため、チームのために、ためらいなくドイツGPでシートをチャンドックに譲ったと説明した。
「むしろその方がいいんだ。次のレースで完全に新しいシーズンをスタートできる」とトゥルーリ。
「今までこのパワステではあまりいい状態でなかったと認めざるをえない。あまり快適に走ることができず、アップダウンがあった」
「レースに出場しないのはレーシングドライバーとしていい気分ではないことは確かだけれど、(これまでのパワステでは)マシンの力も僕自身の力も最大限に引き出せていないと常に感じてきた」
「だから次からは感触がよくなり、ベストの力を発揮できることを期待している」
「(チーム代表の)トニー(・フェルナンデス)からこの話を持ちかけられた時、チームのためになることだと思ったから同意した」
「もうひとついいことは、僕は問題が解決されたパワステを備えたマシンを走らせて、新たにシーズンを始められることだ」
トゥルーリがドイツGPでリザーブドライバーにシートを譲ったことで、現在解説者を務めるデイビッド・クルサードは、レースを楽しめないのであればトゥルーリは引退すべきだと述べていた。
「ヤルノは今年37歳だ。もはやレースを楽しんでいないのであれば、レースを楽しめる人間に道を譲った方がいいだろう」とクルサードはDaily Telegraph紙のコラムにおいて記している。
「彼のリザルト、そしてモチベーションが、来季になって大きく改善され、向上するとは思わない」
