TMG社長のジョン・ハウエットが、トヨタはヤルノ・トゥルーリとの契約を2010年に向けて更新しない可能性が高いと示唆した。
現在トヨタが獲得している38.5ポイントのうち22.5ポイントはトゥルーリによるものであり、彼はトヨタの今季の3回の表彰台のうち2回を獲得、予選ではチームメイトのティモ・グロックを8回にわたって上まわっている。しかし最近のドイツとハンガリーの決勝では、グロックが上位を獲得、ヨーロッパGPの予選でもトゥルーリは18位に沈んだ。
「今話し合いをしている」という35歳のトゥルーリのコメントを、ロイターが報じている。
「でも何も確実になっていないし、はっきりしていないので、もう少し待つ必要があると思う。他のチームとの交渉を待っているところだ。他との話し合いもしているが、最優先するのは、トヨタがどうするのか、何を望むのかを、まず完全に理解することだ」
「金銭的なことは全く問題ではない。今は大幅なコスト削減がなされているので、ドライバーもそれに協力すべきだと思っているし、喜んでそうする」
ハウエットは、今季で契約が切れるドライバーが大勢いる状況の中で、多数のドライバーたちと交渉を行っていると認め、トゥルーリとの契約更新はしない可能性が高く、一方でグロックについては残留させる見込みであることをほのめかしている。
「(トゥルーリとは)交渉しているところだ」とハウエット。
「まだ合意に達してはおらず、歩み寄れない可能性がある。今のところ両者の隔たりはかなり大きい。(彼の契約を更新)しない見込みはかなり高い」
「ティモについては契約を有利に運んでいる。(契約)更新する見込みが高いと思う。だが、彼には予選について注意して頑張ってもらうよう指示した。レースでは彼は素晴らしいからね」
「皆が、ドライバーマーケットの動向を見て、何が起こるのかを待っていると思う。今のところ、大勢のドライバーがあらゆる人間と交渉を行っている。キミ(・ライコネン)に関するフェラーリの出方によって、他のいろいろな可能性が発生したり、可能性がなくなったりということが起こるだろう。ひとつの動きがあり次第、他がはっきりするという状況はいろいろあり、これもそのうちのひとつだ」
