2011年DTMチャンピオンのマルティン・トムジクが、BMW初テストを終え、第一印象はとてもポジティブだったと語った。
トムジクは長年所属したアウディでDTM今季タイトルを獲得した後、来季からDTMに復活するBMWへの移籍を発表した。彼は12月6~8日にBMW M3 DTMの初テストを行っている。
BMWのDTMプロジェクトにかかわりたいと思った理由を聞かれたトムジクは、「BMWが新車を作り、20年のブランクを経てDTMに実質的なニューカマーとして復帰すること」が魅力だったとチームのインタビューにおいて語った。
「つまりBMWは、たとえばツーリングカーレースからF1にいたるまで、自身の持つノウハウを活用してDTMに適応する必要がある。それは簡単なことではないだろう。DTMでトップのパフォーマンスを発揮するためには、すべてをうまくやらなければならないことは明らかだ。僕らは冬の間にそれを主に目指していく。チームとBMWのDTM部門の態勢を整えながら、マシンを速くしていくというのは、とても難しい仕事になるだろう」
「11年間、他のマニュファクチャラーに所属して、タイトルを獲得した。僕は新しいチャレンジを探している中で、BMWを見つけたんだ。ミュンヘンでの最初の週、そして最初のテストは本当に楽しかった。新しい仕事だし、たくさんのアイデアと経験で貢献できる。僕のアイデアは前向きに取り入れられている。長期的なブランクを経てBMWがDTMに復帰するという時に、このプロジェクトのメンバーになれたのがとても嬉しい」
BMW M3 DTMを初めてテストした第一印象はとてもよかったと、トムジクは語っている。
「第一印象はポジティブだった。マシンのデザインの基礎がとても優れているんだ。まだ開発のごく初期段階だから、やらなければならない細かい部分がいくつかあるのは言うまでもない。でも全体的に見て、ここまでのところ、BMWはマシン製作に関して満足していいと思う。あとは細かい調整をしていくことが重要だ。でもこれからテストのチャンスは十分ある。シーズンが始まるまでにはコンペティティブなマシンが用意できるはずだよ」
BMWは来年優勝を狙えると思うかと聞かれたトムジクは、優勝を考えるのはまだ早いと述べた。
「僕らは1歩ずつ進んでいなければならない。今の段階で判断するのは難しいよ。他のふたつのマニュファクチャラーの状況が分からないからね。彼らもニューマシンを作っていて、進歩しようとしている。だからリスクを冒すつもりはない。僕らの目標は、何が何でも最初から競争力を発揮することだ。現実的に優勝を狙えるのかどうかを判断できるのはその後だよ」