カナダ・トロントで開催されているIZODインディカー・シリーズ。トロント戦は、土曜日と日曜日両日にレースが行われるダブルヘッダー制で、12日の金曜日に第12戦の予選が行われた。ポールポジションを獲得したのは、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)。佐藤琢磨(AJフォイト)は、クラッシュを喫し予選12番手となった。
トロントは今年2回目となるダブルヘッダー。ストリート・レースである上に予選1の前にプラクティスが1回しか行われない。午前10時25分から90分間行われたプラクティスで最速だったのは、昨年度ウイナーのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)だった。タイムは1分00秒6082。2番手はジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン)で、3番手はライアン・ブリスコ(パンサー・レーシング)だった。しかし、走り出しのセッティングが良かったはずのこの3人は、3段階の予選でファイナル・ステージに進むことができなかった。
2グループに分かれての予選第1ステージが午後2時15分にスタートすると、最初のグループではスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がトップ・タイムをマークし、2番目のグループではフランキッティがトップだった。
12人で争われた予選第2ステージ、トップはラップタイムを59秒台へと突入させたフランキッティのものとなった。2番手はセバスチャン・ブルデー(ドラゴン・レーシング)。彼らに続くタイムを出した4名、トニー・カナーン(KVレーシング)、ディクソン、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、そしてジェイムズ・ジェイクス(RLLR)までがファイアストン・ファスト6となり、ポールポジションを争う10分間の予選ファイナル・ステージに進んだ。
予選の第1ステージの第2グループ、第2ステージともにトップタイムをマークしたフランキッティには勢いがあった。朝のプラクティスではマシにダメージを与えるアクシデントを起こしていたが、修復されたマシンで走り出した予選では自信に満ちた走りを見せていた。1997年、デビューイヤーに初ポールを獲得したこのコースを彼はおおいに気に入っている。繊細なブレーキングとスロットル・コントロールが求められるコースでベテランの経験と実力がフルに発揮されていた。
フランキッティは今日のファイナル・ステージをブラックタイヤで走り出し、4周と多めの走行を行った。路面コンディションの向上具合、マシンセッティングの変更の善し悪しを見極め、アタックのリズムを掴んだ彼は、ソフト・コンパウンドのレッド・タイヤにスイッチして再びコース・イン。通算8周目にトップに立ち、9周目にさらに速い59秒6756をマークしてポールポジション獲得を決めた。
「今シーズンは序盤から苦戦が続いてきていただけに、このポール獲得は気分がいい。今朝はアクシデントを起こしてしまった。予選でも再度ポッドを壁にヒットさせたが、それはギリギリ限界の走りをしていたからだ」とフランキッティは喜んでいた。「明日はスタンディング・スタート。何が起こるかわからないって点からも、先頭からのスタートはいいことだと思う」とコメント。
フランキッティにとっては今シーズン3回目、キャリア32回目、トロントでは2年連続5回目のポールポジション。そして、ホンダは今シーズン4回目のポール獲得を達成した。
予選2番手はブルデー。チャンプカーがインディカーに併合されて以降ではベストの予選結果だ。ドラゴン・レーシングにとっても09年ロングビーチでの3番手を上回り、歴代ベストの予選結果獲得がなされた。
予選3番手はパワー、4番手はカナーン。シボレー軍団が予選2-3-4位となった。そして、予選5、6番手にはジェイクス、ディクソンのホンダ勢がつけた。
佐藤琢磨は、午前中のプラクティスでは20番手と苦戦。しかし、予選に向けて施したマシン・セッティングの変更が成功し、第1ステージを3番手でクリアした。しかし、予選の第2ステージではクラッシュを演じてしまった。ターン1のブレーキング・ゾーンでマシンが跳ね、タイヤバリアへと突き刺さってしまったのだ。琢磨の予選順位は12番手となった。
「プラクティスでのマシンは速くなく、大幅にセッティング変更をして予選に臨みました。マシンはとても乗り易くなっていて、予選の第2ステージに進出することもできました。空力セッティングも変更して臨んだ第2ステージでは、スピードも上がっていてバンプにマシンのボトムが激しくぶつかってしまい、ターン1で曲がれずにタイヤバリアに突っ込んでしまいました。残念ですが、マシンは良くなっています。明日のレース2用予選でさらに戦闘力を上げたいと思います」と琢磨は語っていた。
